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O~必要不可欠要素~

ヲタクブログです。 絵は無断で持ってかないでください。 ついったーでも呟いてます→wataame1gou シブ垢→523874

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静かに出したかったマルコさんの設定

・血はつながってないけどジャンのお兄ちゃん。8つ違い。
・ジャンを育てた人。なのでジャンは頭が上がらない。でも仲はすごくいい。
・今は自分の夢(村の開拓)追いかけててたまにお手紙くれる。それをジャンは待ち望んでる。
・マルコとジャンは孤児で、寺院が孤児院に近い働きもしてたからそこで育つ。温厚な性格のマルコが先代の大僧正の跡継ぎになるだろうとずっと修練を積んできたけど、村の外に出て開拓したいという夢も持ってた。それを傍で見てたジャンが俺が継ぐから夢を叶えろよって背中を押す。
・もしジャンが真剣に将来一緒になりたい人が出来たら、その時は僕が僧侶として式を執り行うねって約束してたので、その約束を破るどころかできちゃった婚になったら血祭りに上げられそう((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル っていうのがジャンの本音。妙に身持ちが堅かったのはお兄ちゃんの躾けのお陰。
・早くお兄ちゃんにリヴァイさんとの仲を認めてもらいたい、けど充実なうで忙しそうなマルコがいつ里帰り出来るか、リヴァイさんのイライラと板挟みで胃が痛いジャン。




「リヴァイさん!!!」

その日珍しくジャンは大僧正の正装をして寺院に座していた。しかもこの上なく機嫌が良さそうだ。
身内での小さなものとはいえ結婚したというのに、未だ身を繋げていないという清いままの俺達夫婦は、俺がいささか不満があるけれどそれ以上に妙に身持ちが堅いジャンに根負けしたままだ。
同じ床につくのは問題ない。接吻も気持ちよさそうに受け入れてくれるというのに、いざ物理的に合体しようとすると顔を青くして逃げるのだからどうしようもなかった。かといって俺が凹みそうな顔をするとすぐに抱きしめて「ごめんなさい、子供が出来るのだけ…あとちょっと待ってください…それ以外はなんでもしますから」といって、本当に何でもしてくれたし…奉仕がすごかった。どう凄かったかというのは…今はまだ秘密だ。とにかくジャンからの愛がないとかそういう疑問を払拭する程度には凄かったとだけ言っておく。

話が逸れたが、そんな裏事情のせいでラブラブなんだが少し不満の残る俺達の空気のせいでここ最近あまりおおっぴらに上機嫌な表情を浮かべてなかったジャンが珍しくニコニコしている。

「どうしたんだ?出迎えもなく村の人間に聞いたら寺院で大僧正の格好をしていると聞いてやってきたら、随分と御機嫌だな」
「それが…やっとリヴァイさんと本当に契る事ができそうなんです!」
「なんだと!?」

「…というか、どういうことなんだ?」
そもそもなんで今まで契る事ができなかったのか、その説明が抜けていたわけなんだが、ようやく説明してくれる時が来たらしい。

「うう…情けない話なんですが、俺、頭が上がらない人が居まして…」
「確かお前は孤児だったんだよな?孤児院の働きもしていたこの寺院に召し上げられて、そこで跡継ぎとして育って今の役をしていると前は言ってたな」

先代の大僧正が亡くなった時に初めて大僧正として葬列を取り仕切ったと以前ジャンの口から聞いた事があった。その時わずか15歳(数え歳、現在の満13歳)で元服一年前で大変だったと苦笑していた。

「実は俺の前にもう一人ここで育った孤児が居まして、それが実質的に俺を育ててくれた兄貴の様なやつなんです。マルコっていうんですけど」

ジャンの8つ年上で温厚な性格をしていた彼が真の大僧正の跡継ぎ候補だったそうだ。だが彼には夢があった。

「この村を出て、未開の地を開拓して新たな村を作ることに憧れを持っていたアイツを見て、俺がここを継ぐからと村から押し出してやったんです」

その時に約束をしたのだという。ジャン自身にもし一生添い遂げたい人が出来たり、万一ジャンが先にこの世を去ってしまった時の代わりの祭事をマルコが行うのだと。

「…なので、マルコに報告が終わって式が滞り無く終わらないうちに子供が出来たとか言ったら…絶対マルコに殺されるって思って…」

言いながら、スイマセンでしたア!!!と大声を上げてジャンが額を地面に打ち付けた。見事な土下座だった。
お前、村の危機の時とまた違った方向で凄い低姿勢だな。

「そんなに怖いのか、その兄とやらは」
「怖いというか、仲は良いんですけど躾けに関してはすっげえ厳しい人で」
「ふむ」
「多分リヴァイさんの『躾け』とは方向性が違うかと…何というか、精神にクルような躾けです」

それはまた物騒だな、と他人ごとに思った。

「それで、連絡がとれて御機嫌というわけか」
「はい、ここのところアッチも忙しかった様でようやく都合がつくみたいです」

ニコニコとしながら子宝は何人がいいですかね?と訊いてくるジャンがクソかわいくて辛かった。



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