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O~必要不可欠要素~

ヲタクブログです。 絵は無断で持ってかないでください。 ついったーでも呟いてます→wataame1gou シブ垢→523874

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まだまだ続くよMHネタ。

子供が出来たよ!やったね!
というわけで主夫ジャンとお母さんなのに完全にお父さんポジのリヴァイさんの話。
妄想のストックはこれまで。

ちなみに、なエレンの設定。
エレンは多分リヴァイが退治した天廻龍シャガルマガラの生まれ変わり。リヴァイ譲りの黒髪とジャン譲りの金眼を持っているけど、ジャンの蜂蜜色の瞳よりギラギラした色をしているのを見てリヴァイはもしかしたら…と思ってる。でもママンがしっかり躾けてくれるから暴れん坊でも優しくて情に厚い子になるよ!
エレンはリヴァイの事を敬愛してる。ジャンの事は誰よりも大切な人と考えている。父離れなかなかしなくってジャンは首をかしげるけど、リヴァイはさもありなんって思ってる。でもジャンの一番はリヴァイだと思っているので、母が来たらスッと父を譲る。万年新婚夫婦な両親を呆れてみる時もあるけど、イチャイチャしてないとそれはそれで不安になる。複雑。



無事に義兄の取り計らいで正式な式を上げ、誰も一切血の繋がらない血縁が小さな家族になった。
それから何か事件が起こったかというと特に大きな事もなく、俺は自らの宣言通り式を上げてしばらくしてジャンの子を無事に孕み、元気の塊のような男児を生んだ。

「かーしゃま!」
そう言ってとてとてと走り出して足にタックルしてくる。
しばらくぶりに戻った第二の故郷となったシナト村での出迎えは大きな野郎とちいさな野郎二人に増えた。
おかえりなしゃいとまだまだ舌足らずに喋りながらグリグリと柔らかそうな生命感に満ち溢れた幼い黒髪を擦りつけてくる。金眼の爛々と輝く息子の名前は古の聖者の名前から取ってエレンと名づけた。

「ただいま戻った。ジャンも」
そう言ってん、と目を閉じ唇を尖らせる。ジャンがにこやかに「おかえりなさい」と言ってくちづけてくれた。
ジャンの隣は居心地が良くて眠くなる。柔らかく触り心地の良い息子の髪の毛を撫でながら、俺はジャンにしなだれかかった。
ひとしきり撫でたりぎゅっとハグをするとエレンも慣れてきて退屈しだすので、それを見計らって団長に息子を放り投げる。危うげなくエルヴィンがエレンの小さな身体を受け止め、浮遊感が楽しかったのかエレンはキャッキャと笑っている。どうやらエルヴィンにとっては俺の息子は孫のような感覚になるらしく、アイツを中心にキャラバンの皆んなに持て囃されて遊び疲れるのがいつものパターンだ。小さなガキンチョは(特に身内の血縁ならなおさら)キャラバンのアイドルなのだ。
初めの時こそ実の息子を放り投げてくる俺に何考えてるんだのなんだの説教をかましていたエルヴィンも、改めようとしない(でも決して怪我しないように手加減しているのは皆んなわかっている)俺の様子と苦笑しかしないジャンに諦めたのか慣れたのか、もう何も言わなくなっていた。
(ジャンが何も言わないのは、俺が最初にちゃんとエレンが飽きるまでかまってやってるのをわかっているのと、普段育児をしている分溜まったストレスを解消させていること、そしてなによりキャラバンの大人たちを信用しているからだ)

俺はジャンとともにジャンの家…俺の第二の家へと戻った。元々ジャンが暮らしていた家は一人住まいには大きく、一家族が住まうのに調度良い大きさと部屋数だったので、開いていた部屋を一つ貰って俺は簡単な書斎と調合の出来る棚をつけた。流石に本格的に本業の調合屋をするには広さが足りない為(離れを作ろうかという話も出たが断った)本来使っていた義母から譲り受けた街の店(二階が自宅)を使っている。実家と家を往復している訳だが、それに加えて半端に名前が上がった所為でギルドから度々泣きつかれてハンター依頼を消化する時もある。
今回の出迎えがあったのも、溜まった依頼をまとめて消化したために片手で数えきれない程度の日が掛かったからこそだ。
そしてそんな多忙な俺に反してジャンは基本的には畑を耕し、収穫など忙しい時を除いては比較的自由に時間を使える身だったので、俺の代わりに普段は子守と家を守ってくれている。大僧正としての出番はそれに輪をかけて少ないものだから、ジャンも進んで「俺がやりますよ」と言ってくれて、それに甘えている。本当に得難い夫を得たものだ。

「いいよね~リヴァイは、こーんなに支援してくれる配偶者なんて普通見かけないよ?家庭持っててバリバリ自分の好きな仕事も出来て、羨ましい限りだよ!」
「お前だって得難い良い男を捕まえてるじゃないか。そんなに尽くしてもらってるのに人を羨んでる状態か」
「んー、モブリットね。確かに私に勿体ないくらい尽くしてくれてるけど、やっぱりジャンみたいに子育てまではお願い出来ないからね…。船の中で子守は厳しいし、預けっぱなしじゃ親の顔忘れられちゃうもん」

上手く行ってるように見えても、それぞれの家庭にはそれなりの問題があるらしい。特に二人の場合は固定の一軒家を持っているわけでもなく、籍は入れたもののそれぞれの実家に私室を持っている程度なのでなかなか難しい様だ。(ハンジの方は片親しか存命していない事もあってほとんどの部屋を彼女の研究室に当てている為、彼女とその親くらいしか住めるスペースがないらしい。それもどうかと思うが)

つらつらと以前ハンジと交わした話を思い出していたら、上の空なのが気になったのかジャンが「おつかれですか?」と首をかしげてきた。いくつになっても我が夫は愛らしくて身悶える。もちろん顔には出さないが。

「いや、ハンジと話していた事を思い出していた。アイツも伴侶がいるんだが、どちらも第一線で働いていて子供をもうけること自体が難しいと言っていたからな。本人たちは子供嫌いというわけじゃないんだが状況的にも年齢的にもそろそろ厳しくなってきているから、なにか方法があればと考えていた」
「なるほど。…んー、俺達みたいに少なくとも片方がついとかないといけない時期はどうしても船を降りないと辛いでしょうね。でも乳飲み時期は大体1年だし、臨月前までは激しい運動しなければ多分仕事は行けますよね?リヴァイさんの時は、腹が出てきても走り回るからすっごい肝が冷えましたけど…」

おっといけない、話がアイツの地雷方向へ行きそうになって慌てて修正する。

「さ、さすがに凶悪な大型モンスターの時は拒否しただろ?どうしてもって時だけ現場指示しただけだったし…(めったに怒らないジャンの背後に鬼が見えたから)
それにアイツもその間はハンターを完全休業して受付嬢に務めておけば事足りるだろ。問題は乳離れした後だな」
「こっちの地域だと、7歳(現在の5歳)から子供は家の仕事を覚える為に手伝いをしながら勉強するんです。基本的な読み書きは家庭で教えつつ、応用的なものを近くの学者の先生に教えてもらうっていう感じで。エレンもあと1年もしたらそろそろ仕事を覚えてもいいくらいなんで、俺の仕事とリヴァイさんの方の仕事をそれぞれ覚えてもらおうかなって考えてます」
「…ある程度知恵と躾がつくようになってから仕事を覚えさせるわけか。なるほど。エレンが将来どの道に進むかは本人の興味次第というわけだな」
「そうっすね。エレンはリヴァイさんに憧れ持ってるみたいだから、嬉々として船に乗りそうだ」

そうジャンは苦笑するが、エレンはジャンが考えているほど父親のことを軽んじて考えているわけでもないと俺は見ている。常にエレンはジャンがどこにいるのか気にしているし、ジャンの関心を引こうと全力でぶち当たっているのもいつもの事だ。アイツが最も安らげる場所はジャンの腕の中である。(ジャンによれば「リヴァイさんの膝の上もアイツの特等席ですよ」らしい)

「もとい、どうしても船を離れられないモブリットさんは仕方ないとして、ハンジさんが丸4年、いや3年我慢できるなら、1年子供につきっきりでその後2年は俺が平行して昼間の子供の面倒は見れると思います。ハンジさんの方はお母さんもお元気ですから、そちらと交互に預けるっていう手もあるし、もうそろそろ二人目もいけるかなって考えてたし…」
「ほほう」
「こう、ずいっと身を乗り出してくるのびっくりするんでやめてくださいリヴァイさん!」

胤をつける役目なのは俺じゃなくてコイツの筈なんだが、いつまでたっても生娘のように頬を赤らめる。女の俺よりよっぽど嫁らしいジャンが可愛くて仕方ない。結婚しよ。あ、してた。

では早速とジャンを押し倒したタイミングで外から元気よく帰ってきたエレンに勢い良く扉を開けられて、ジャンが顔を真っ赤にして悲鳴を上げたのはその数秒後だった。





「そうだエレン、ジャンにふらふらと寄り付いてきた女や男は居なかったか?」
「だいじょうぶ!おとーさんっておっきなこえでジャンにだきついた!じっとみてたらどいつもにげたよ!」
「よし、いい子だ。ジャンは俺とお前のものだからな」

そう言って戻ってくる度にエレンがリヴァイに撫でられている事をジャンは知らない。
エレンのガンつけは元々の眼力プラスアルファリヴァイ直伝のものだったりする。あまりにおっかない目つきをするため大体の部外者は近寄り難い。

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