O~必要不可欠要素~
ヲタクブログです。 絵は無断で持ってかないでください。 ついったーでも呟いてます→wataame1gou シブ垢→523874
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双子の話をパラレルで書いてみたよ。短い。そして安定のカム日カム
12/14 ちょっと追加
12/14 ちょっと追加
「創、唇が切れてます。じっとして」
「うん、またかよ?別に俺の唇が切れようといいだろ、男なんだし」
「僕が嫌なんです。」
そう言って出流は懐からリップバームを取り出した。こいつは自分には使わないのにこういった物を躊躇なく持ち歩いている。その理由は俺だ。
双子の兄である俺、日向創と血の通った双子の弟神座出流の戸籍が違うのは、また後で機会があったら紹介しよう。
ともかく俺たちは人生の大半を同じ家で過ごした兄弟だ。
出流は何をやらせても平凡の域を超えない俺と違って何をやらせても非凡という才能の塊だ。そんな出流はそれと引き換えにしているかのように「他人」への関心が極端に薄い。人情と言われるものが抜け落ちているとも言われたりするけど、でも実際はそんなことはない。ただその対象が極限られているという話だ。
で、その対象として一番に上げられるのが、生まれてこの方ずっと傍にいた兄の俺、というわけだ。 なぜ出流が傍から見たら異常なまでに関心を俺に寄せているのか俺にもよくわからないが、ともかく出流は俺が怪我したりものぐさな恰好をしているとものすごく不機嫌になる。
「創は美しくあるべきなのです」
それが出流の口癖だ。だからといって特に俺を着飾らせたりとかはしないけど。でもやたらシャンプーや石鹸とか手作りまでして俺に使わせてくるな。
そう、恐ろしいことに出流はせっけん作りにまで手を出しているのだ。俺に使ってくる軟膏やリップ、ハンドクリームとかも相当いいやつを厳選しているらしい。って前偶然出流の取り出したパッケージを覗き込んだ七海が言っていた(余談だがその話を聞いて俺は魂を飛ばしてしまった)。株のトレードまでして作った小金(本人談:そういえる額なのか実際確かめたことはない)を俺に使っている現状が既に異常だと思うのだが、拒絶すると数日がかりで出流がハンストを起こすので俺は諦めてしまった。
諦めたけど、でも口には出てくるのが小言だ。
「…出流は俺の唇ばっかり気にしてるけど、お前だって唇ガサガサだぞ」
「僕はいいんです」
「いっつもそう言って、飯だって俺が準備しないとすぐカロリー摂取系ばっかり取るし、何で他人ばっかりで自分の事やんないんだよ」
「栄養は摂取できればいいんです。ああでも創が僕に作ってくれた食事は別ですよ。僕に創が時間を割いてくれた、その結果を食す事はとても有意義なことですから」
「わっかんねーな、もう」
そう言って埒があかない言い争いを打ち切り、俺は蓋が開いたままのリップバームを出流の手からひとすくい、人差し指でとった。
そしてまだ動こうとしていた出流の唇に乱暴に指を滑らせた。
「俺だってお前の唇が切れそうなのを見るのは嫌なんだよ。カロリーブロック系じゃビタミン足りなくて肌もガサガサになるって俺に苦言してたのお前じゃないか」
そう言って俺が思う存分出流の唇にリップを塗りたくっていると、出流はじっと目を伏せたまま俺に任せきりにしていた。
その背景で友人たちが呆れ顔をして「またはじまった」と言っていたのを俺たちは気付かず。
さらにその周囲で突如リップの塗り合いを始めた男同士にガン引いていた事も知らないままだった。
おまけ
【もっかのカム日語り】携帯電話を所有した場合、2人がどのくらい相手に侵食されているか(待ちうけ・メール頻度など)について語りましょう。 http://shindanmaker.com/169048
あんまり侵食はされてない。なんせ殆ど一緒にいるのが当たり前なので、むしろ日向くんの携帯が他の仲間との連絡で埋め尽くされてる。たまにカムが日向の携帯投げる。カムの携帯は一応皆の登録してるけど、使うのは日向くんと別れた時のみ。つまり日向100%。
二人でソファにゴロゴロしてたら日向くんがずっと携帯いじってて耐え切れなくなったらカムが投げる。んでそのカムを見て(今日のメールは終了だな)と部屋に戻る日向くん。慣れてる。 ※カムはソファとか柔らかいところにちゃんと投げます
寝る時日向くんが携帯いじれないように日向くんの携帯の充電器はカムの部屋にあるし寝る時はカムが充電してる。日向くんはそれに特に疑問を持っていない。
「うん、またかよ?別に俺の唇が切れようといいだろ、男なんだし」
「僕が嫌なんです。」
そう言って出流は懐からリップバームを取り出した。こいつは自分には使わないのにこういった物を躊躇なく持ち歩いている。その理由は俺だ。
双子の兄である俺、日向創と血の通った双子の弟神座出流の戸籍が違うのは、また後で機会があったら紹介しよう。
ともかく俺たちは人生の大半を同じ家で過ごした兄弟だ。
出流は何をやらせても平凡の域を超えない俺と違って何をやらせても非凡という才能の塊だ。そんな出流はそれと引き換えにしているかのように「他人」への関心が極端に薄い。人情と言われるものが抜け落ちているとも言われたりするけど、でも実際はそんなことはない。ただその対象が極限られているという話だ。
で、その対象として一番に上げられるのが、生まれてこの方ずっと傍にいた兄の俺、というわけだ。 なぜ出流が傍から見たら異常なまでに関心を俺に寄せているのか俺にもよくわからないが、ともかく出流は俺が怪我したりものぐさな恰好をしているとものすごく不機嫌になる。
「創は美しくあるべきなのです」
それが出流の口癖だ。だからといって特に俺を着飾らせたりとかはしないけど。でもやたらシャンプーや石鹸とか手作りまでして俺に使わせてくるな。
そう、恐ろしいことに出流はせっけん作りにまで手を出しているのだ。俺に使ってくる軟膏やリップ、ハンドクリームとかも相当いいやつを厳選しているらしい。って前偶然出流の取り出したパッケージを覗き込んだ七海が言っていた(余談だがその話を聞いて俺は魂を飛ばしてしまった)。株のトレードまでして作った小金(本人談:そういえる額なのか実際確かめたことはない)を俺に使っている現状が既に異常だと思うのだが、拒絶すると数日がかりで出流がハンストを起こすので俺は諦めてしまった。
諦めたけど、でも口には出てくるのが小言だ。
「…出流は俺の唇ばっかり気にしてるけど、お前だって唇ガサガサだぞ」
「僕はいいんです」
「いっつもそう言って、飯だって俺が準備しないとすぐカロリー摂取系ばっかり取るし、何で他人ばっかりで自分の事やんないんだよ」
「栄養は摂取できればいいんです。ああでも創が僕に作ってくれた食事は別ですよ。僕に創が時間を割いてくれた、その結果を食す事はとても有意義なことですから」
「わっかんねーな、もう」
そう言って埒があかない言い争いを打ち切り、俺は蓋が開いたままのリップバームを出流の手からひとすくい、人差し指でとった。
そしてまだ動こうとしていた出流の唇に乱暴に指を滑らせた。
「俺だってお前の唇が切れそうなのを見るのは嫌なんだよ。カロリーブロック系じゃビタミン足りなくて肌もガサガサになるって俺に苦言してたのお前じゃないか」
そう言って俺が思う存分出流の唇にリップを塗りたくっていると、出流はじっと目を伏せたまま俺に任せきりにしていた。
その背景で友人たちが呆れ顔をして「またはじまった」と言っていたのを俺たちは気付かず。
さらにその周囲で突如リップの塗り合いを始めた男同士にガン引いていた事も知らないままだった。
おまけ
【もっかのカム日語り】携帯電話を所有した場合、2人がどのくらい相手に侵食されているか(待ちうけ・メール頻度など)について語りましょう。 http://shindanmaker.com/169048
あんまり侵食はされてない。なんせ殆ど一緒にいるのが当たり前なので、むしろ日向くんの携帯が他の仲間との連絡で埋め尽くされてる。たまにカムが日向の携帯投げる。カムの携帯は一応皆の登録してるけど、使うのは日向くんと別れた時のみ。つまり日向100%。
二人でソファにゴロゴロしてたら日向くんがずっと携帯いじってて耐え切れなくなったらカムが投げる。んでそのカムを見て(今日のメールは終了だな)と部屋に戻る日向くん。慣れてる。 ※カムはソファとか柔らかいところにちゃんと投げます
寝る時日向くんが携帯いじれないように日向くんの携帯の充電器はカムの部屋にあるし寝る時はカムが充電してる。日向くんはそれに特に疑問を持っていない。
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