O~必要不可欠要素~
ヲタクブログです。 絵は無断で持ってかないでください。 ついったーでも呟いてます→wataame1gou シブ垢→523874
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15×9が18×12になった頃のムフフな話。襲い受prpr(^q^)
見合いの席で出会った出流と遊ぶようになってからしばらく経つ。高校生の俺よりよっぽど出流の方が習い事…というか殆どセミプロ級のなんやかやが多くて忙しいようだ。その忙しさの合間を縫って出流は俺の家へと遊びに来ていた。
アパート暮らしの俺の自宅に出流が最初にやってきた時は表に高級車がついてて何事かとご近所も騒然としたけど、今は出流も公共機関…電車とかを使って最寄りの駅に来てくれるようになった。駅までは俺が出迎えてる。
神座さんの家もそれなりに複雑な状態らしくて、資産的には裕福だけど簡単に結婚出来ないみたいだ。あの見合い以降母との良好な交際を続けている神座さんと母が公で結婚できるのはまだまだ時間がかかるらしい。難しい事は俺にはわからないけど、神座さん自身はとても良い人だって俺も思うので、親のことに今俺が口を出す時じゃないんだろうって思ってる。何より付き合いだして母さんが明るくなったから、それが一番かな。
誰にも懐かなかったらしい出流が俺の家にやってくる時は表情が明るくなっている、らしい。最初は出流の鉄面皮っぷりに俺も出流が何を感じているのか判断できなかったけど、付き合いが長くなるに連れてちょっとわかってきた。出流は打ち解けたとしても、基本的に大きな感情を顔に出さない。でも、返答の間や雰囲気でなんとなく出流の感情がわかるようになってきた。
例えば俺が飲んでるコーヒーをねだって出流に一口飲ませた時の「失敗した」って顔や、俺が勉強に必死になってかまってやれない時の拗ねた顔はわかりやすい。そしてそんな時の出流は決まって頭をグリグリして髪の毛をくしゃくしゃにしてやりたくなる気持ちになる。男に言うと怒るんだが、なんというかかわいい。
最近に至っては勉強で詰まってる俺の宿題をさっさと終わらせようと、出流が俺に勉強を教えてくれる始末だ。最初に教科書を見せたのは「無理だろうな」って思ってたからなのに、まさか出流が大学入試レベルの知識を既に習得してるとは。そこまでマスターする出流も出流だが、そこまでの学習を出来る環境を惜しみなく与える神座さんちって何者なんだろう。本当に出流は全ての習い事なり出来ることを学ぶ機会を与えられたんだろうか。
慄いたりもしたけれど、でもどうせなら勉強教えてもらおうとその時俺は居直って、出流に教えを請うた。出流は「仕方がないですね」と溜息をついたポーズをしたけど、その裏で嬉しそうな顔をしていたのを俺は見逃したりしない。
こうして俺が大学受験でヒイヒイ言っている時に優秀な年下の家庭教師を得て、俺の学力はメキメキついていった。
大学受験も近づいた大晦日、出流は俺の家に泊りに来ていた。神座さんはこんな年の瀬なのに一族のパーティやらで大変なんだそうだ。それで深夜に及ぶパーティには基本的に大人が集まるらしく、そういう場に親類の子どもたちが集まっても行きたがらない姿勢を貫いた出流は毎年独りで年を越していたらしい。こっそり神座さんが俺に教えてくれてから、俺は毎回出流を俺の家に招待するようになった。
普段はお泊り厳禁なのにその時だけは特別に俺の家に泊まれるということで、出流はとても楽しみにしているようだ。本当は神座さんと年を越したいだろうに、出流も我慢が強すぎて切ない。出流がもっと大きくなったらまた変わるのかもしれないけど。
夜が明けて初詣行って、その帰りにパーティの後片付けまで終わらせた神座さんが出流を回収したら終わりというルーティンだ。
「今回も出流をよろしく頼むよ」
「任せてください。むしろ出流の方がしっかりしてるので俺がお世話になるかも知れません」
「ははっ、それでは良いお年を」
「良いお年を」
「出流、少し早いが12歳の誕生日プレゼントだ。創くんのものはまた明日持ってくるよ」
「ありがとうございます。父さんも良いお年を」
「すみません俺にまで気を使わせて…それでは」
神座さんの姿が見えなくなるまで見送ってから、そそくさと部屋に戻る。俺と出流の誕生日は驚いたことに同じ日、しかも元旦だった。
それを知った時何も準備してなくて大慌てしたけど、出流も同じ日が誕生日だと知らなくてアイツもわたわたしてたな。普段用意周到なアイツの動揺が見れて面白かったしかわいかった。
そのまま年賀状であけましておめでとうと一緒に誕生日おめでとうって書かれたり、お年玉と一緒に誕生日プレゼントまとめられるの嫌だよなって話を振ったら、そんな経験ないと返されて色んな意味で涙目になったのは秘密だ。年賀状システムも付き合い関係の社交辞令としか捉えてない出流に愕然としたり、ちゃんと神座さんちはプレゼントは分けるんだなとブツブツ言ったりして出流に呆れられた。出流はもっと普通の友達を作るべきだと思ったけど、出流の立場とか性格とかの関係でなかなか難しいのか…出流が他人に対してもっと歩み寄る姿勢があれば違ってくるのかもしれない。だけど、出流と交流を始めてから俺たちには打ち解けて明るくなったといっても、それ以外はやっぱりあまり変わらないらしい。
誰だって子供の時は世界が狭いもんだけど、出流のそれは普通の子供の域よりとても狭い。出流の狭い世界をどうにか広げたいと思うけど、予想以上に出流は俺に一点集中で入れ込んでいるみたいだ。どうしたもんか…。
「!ちゃんと大掃除したんですね」
「カテー教師サマに怒られたので。ある程度な」
「はじめからコツコツと整頓すればいいんですよ」
俺の部屋に入るなり出流から部屋の感想を頂いた。前回の家庭教師の来訪の時に耐え切れないとばかりに出流からブツブツ言われたので渋々自主的に掃除したのだ。母からは目を丸くされた。お客がくるのに部屋を掃除してないのかという意味で。
適当な掃除だったけど一応家庭教師サマのお許しはいただけたようだ。
部屋で軽く復習をした後日付が変わる前に年越しそばを食べ、部屋のこたつでゴロゴロしていた。もうじき年が明けるという時に、出流はおずおずと切り出した。といっても俺や神座さんでもない限りおずおずといった雰囲気より堂々としていると取られそうな態度だけど。
「創。今年僕は欲しいものがあるんです」
「お?おねだりか、珍しいな。誕生日だし俺が準備出来るものなら喜んでやるよ」
俺がそう安請け合いするように返すと、出流はやや緊張した顔で寝転んだ俺の上に覆いかぶさってきた。おお?
「創。創創創。・・・貴方を、僕に、ください」
唐突に始まった出流の告白に固まっていた俺の胸の上にそっと身を横たえて、出流は俺の手のひらを自分の胸に重ねさせた。手のひらから伝わる体温は激しく脈打っていて、彼の発言が冗談でも何でもないのだと教えてくれる。
「最近僕は精通を迎えました。知識として第二次性徴や性に関するものは予め学習していましたが、僕の肉体は特に異性や、ましてや同性に対してそういった反応を持つことはありませんでした。でも、僕が精通を迎えてそういった対象として見たのは…貴方です」
俺の喉がひゅっと鳴った。
「出来れば勘違いしていただきたくはないのですが、元の性の嗜好として同性愛者なのか両刀なのかはまだ判明はしていません。視覚的刺激による性感は異性でも確認出来たので判断は難しいですが、今のところ積極的に干渉したいと思っているのは貴方だけです。」
「…小学生なのに、言葉が難しいよセンセー」
「つまり、貴方のことが好きなんです。性欲含めて」
言わせてしまった。小学生相手に。…いや、しばらくしたらもう中学生か。
弟のように接していた男の子に特別に想われていた、そのことを俺は気付いていなかった。…本当に気付いていなかったんだろうか?なら、なんで今の俺はこんなに落ち着いているんだ。俺は薄々気付いていたんだろうか、熱心に俺を見上げる出流の目の奥に消しきれていない色を見つけて…。
「出流」
俺がたった一言口に出しただけで出流は誰が見てもわかるくらい身体をはねさせた。出流には沢山の機会を与えられただろうけど、さすがに恋愛の告白は初めてだろう。可哀想なくらい緊張しているのがわかる。第三者には分かり辛いかもしれないけど、それなりにずっと見てきた俺には痛いほどわかる。本来ならそれを敢えて無視するべきなんだろうけど、俺は。
「いずる」
口からほろりと呼びかけながら、ゆるく上半身を起こした俺は、出流の額にくちづけしていた。
ひくり、と出流が身体を動かす。自分で口に出したというのに、俺の行動が信じられないような顔をしている。綺麗な緋が丸く俺の顔を写していた。
「本当の年長者なら、ここで止めるのが正しいんだろうけど。俺はお前を止めない」
「受け入れても、くれないんですか?」
泣きそうな顔をして、出流が俺にしがみつく。端正な顔を歪めて、真っ赤な飴玉が揺れる。
「ちがう…いや、本当はちがわないのかな…
今の俺は、真の意味でお前の想いと向き合えないと思う。それは、俺自身が乗り越えないといけない障害なんだ。だからお前には少し待ってもらう事になる。お前と、繋がることが出来るのは…もう少し待って欲しい。
敢えていうが、これはお前に限ったことじゃないんだ。お前が男だからとか、年下だからとかじゃない。誰に対しても…俺はまだ怖いんだと思う」
その俺の言葉で出流は何かを悟ってくれたようだ。少し悔しそうに唇を噛んで、出流は言葉を飲み込んでくれた。
俺は、俺の汚い部分をこのこどもに吐き出す勇気をまだ持ってない。
「ごめんな。…そのかわり、にもなんないかもしれないけど、その一歩前までだったらしてやるから」
その俺の言葉で出流は一気に顔を赤らめた。…おーい、何を考えた男子。
「それでしたら、その」
そういって出流は俺の手を握って、自分の頬に触れさせた。
「僕の、僕にマスターベーションの仕方を教えて下さい」
「やったこと、ないのか?」
「触ったことはあるんですが、いまいち達しきれなくて」
「ああ、最初の頃は感覚つかむのがよくわらかないからな」
なんだか会話だけなら年頃の少年に下の知識を教える兄貴分って感じてわりと健全な不健全さっぽいけど、多分それでは終わらないだろうな。
「だから、創が触ってくれませんか」
ほらやっぱり。
まあ最初からいきなり口でしろとか言われないだけマシというか、コイツが汚れてないのか。
「いきなり口でされたら大変なことになりそうなので」
否、既に汚れてた。
「つっても、なんで対面なんだよ。恥ずかしいだろ普通」
「抱きかかえられたら僕が創の顔を見ることが出来ないじゃないですか」
そんなに俺の顔を見たいか!こっちは羞恥心と戦わないといけないのに、見る方は堂々としたものだ。
「…あんまり俺のばっかりジロジロ見るな」
そう言って俺はきまり悪く身動ぎした。身体を少し離したつもりだが、すぐに出流の腕が伸びてきて、動きを止められてしまう。
俺は諦めて、自分の手の方に集中した。
出流と俺は向い合って互いのペニスを握り合っている。俺がしごき方を教える流れになってた筈なんだが、どうやら俺が出流のそれを弄って、出流は俺のを触って動きを真似てやり方を覚えるという事になってしまった。こういった話の操作は出流の方が何枚も上手だ。
「握り方が逆になるから、本当は抱きかかえる形のほうがいいんだけどな…」
「…こういった経験があるんですか?」
憮然とした顔で出流が言う。
「そんな訳あるか!好き好んで男のちんこ触る趣味は俺にはない!!」
「ならいいです」
あっさり撤回した。何なんだ。
会話が途切れて、俺は出流の下の方に集中した。…深く考えても仕方ない。さっさと抜いて出流の妙なスイッチを切ってしまおうと俺は黙々と出流のそれをいじり続けた。
普通こういう時は雰囲気がノらないとなかなか触っても反応しないんだが、出流のそれは既に半ば自立していた。まだまだ先走りが少なく、スムーズに滑らないので、俺は一旦手を離して、自分のよだれを右手に垂らした。水気を増やすためだ。
「は、創…」
俺も自分の時にはそこまでしないんだが、人のを痛くする訳にはいかないと思ったんだけど、出流はそんな俺を見て喉を動かした。
「なんだ。俺のよだれで悪いけど、俺のちんこ握れてよだれがダメとか言わないだろうな」
「違います…」
その一言を吐き出すと、ふう、と深く出流は息をついた。失望の、じゃなく興奮の溜息のようだ。
見ると、出流のそれも先走りが多くなっていた。よだれ要らなかったか?まあいいか。
再度濡らした指で出流のペニスを弄る。裏筋をゆるく、カリをくすぐるように触れては絞るように指を滑らせる。先端は敏感だから、たっぷり濡らしてから優しく刺激する。
「…ふっ…」
少しずつ声が漏れてきている出流。ああ、反応が可愛い、かも。
俺が出流の顔を凝視してるのを気付いたのか、出流は恥ずかしそうに顔を振った。うん、可愛いな。
「…!」
「ぅお!?」
悔 しいのか、出流も俺のを強く握った。俺のはほどんど立っていなくて、可愛い出流の反応を見て少し持ち上がっていたのだけど、しゅ、と萎縮してしまった。出 流はそのまま優しく指を滑らせ、やわやわと俺のをいじりだした。俺も出流の可愛い顔が見たくて、教えるはずがやってやり返す勝負の様になってきている。
俺 が下から絞るように握れば、出流は先端の淵をなぞって攻めてくるし、俺がカリを刺激すれば出流は俺の裏筋を絶妙に絞ってくる。気づけば俺も出流もペニスは 先走りでぐしょぐしょだし、膨らんで余裕がなくなってきている。普段は抜きん出て白い出流の身体も桃色に染まり、息を荒げていて、そんな様子に俺も滾って しまった。かわいい。出流がかわいい。たべてしまいたい。
「出流、いずる…」
食べたいって思ってたら、出流の喉元を俺は食んでいた。まだまだ膨らんでいない喉仏あたりの喉元をゆるゆると舌を這わす。出流の身体がふるりと揺れた感覚がする。
「はじめぇ…ぁっ…」
身を乗り出した俺の股間に合わせて、出流は静かに自分のそれを重ねあわせていた。そっと俺の手に、出流のペニスに俺のペニスと出流の手を触れさせる。俺は言葉に出さないまま、出流の手を受け入れ、2つのペニスを一緒に扱きはじめた。
いつの間にか下に注視していた目を正面に戻すと、出流の目が俺を見つめていた。そのまま唇を合わせる。俺が片手で出流の頭を固定させて、出流は両手を使って俺達のを一緒くたに刺激する。水音が上からも下からもして、俺は頭が沸騰しているような気分になった。
ああ、出流かわいい。かわいい、たべたい、かわいい、かわいい。俺の頭を回るのはもうそれだけだった。
「…ふ…う……んっ…ん♡」
舌をすり合わせて、呼吸を整えるために長々と繋げていた口を一旦離す。そのまま口づけを再開させようとしたら、出流が上り詰めそうになっていたペニスを不意に強く絞った。
「ぅあっ♡…!」
不意打ちに驚いて、俺はやたらこっ恥ずかしい甘い声を出してしまった。こぼれ落ちた声は出流を満足させたようで、ニヤリと口の端を歪ませる。コイツ…!
俺は悔しさのあまり再度口に吸い付いたあと、腰を使ってペニスを擦りつけ、同時に先端を強く弄ってやった。同じタイミングで口を外す。
「ひぁ!あ、あ……♡」
出流は可愛い声を出して、俺も同時に絶頂に昇った。
びゅくりびゅくりと吐き出したそれを両手で受け止めた後、出流は一気に脱力してベッドへ倒れこんでしまった。慣れない絶頂に腰が砕けたんだろう。しかも今まで上手く逝けなかったって言ってたから、正真正銘の初絶頂だ。一気に疲れてしまうのも無理は無い。
手を拭い、軽く身体を拭いてから俺は関係が変わってしまった小さな家庭教師さまを抱きかかえて満足気に笑っていた。
そんな悠長に構えている間に出流にあれよあれよと自分と並ぶほど身長を伸ばされ、簡単に押し倒されてしまう未来なんてその時は知らないまま、俺は幸せを感じて眠ったのだった。
アパート暮らしの俺の自宅に出流が最初にやってきた時は表に高級車がついてて何事かとご近所も騒然としたけど、今は出流も公共機関…電車とかを使って最寄りの駅に来てくれるようになった。駅までは俺が出迎えてる。
神座さんの家もそれなりに複雑な状態らしくて、資産的には裕福だけど簡単に結婚出来ないみたいだ。あの見合い以降母との良好な交際を続けている神座さんと母が公で結婚できるのはまだまだ時間がかかるらしい。難しい事は俺にはわからないけど、神座さん自身はとても良い人だって俺も思うので、親のことに今俺が口を出す時じゃないんだろうって思ってる。何より付き合いだして母さんが明るくなったから、それが一番かな。
誰にも懐かなかったらしい出流が俺の家にやってくる時は表情が明るくなっている、らしい。最初は出流の鉄面皮っぷりに俺も出流が何を感じているのか判断できなかったけど、付き合いが長くなるに連れてちょっとわかってきた。出流は打ち解けたとしても、基本的に大きな感情を顔に出さない。でも、返答の間や雰囲気でなんとなく出流の感情がわかるようになってきた。
例えば俺が飲んでるコーヒーをねだって出流に一口飲ませた時の「失敗した」って顔や、俺が勉強に必死になってかまってやれない時の拗ねた顔はわかりやすい。そしてそんな時の出流は決まって頭をグリグリして髪の毛をくしゃくしゃにしてやりたくなる気持ちになる。男に言うと怒るんだが、なんというかかわいい。
最近に至っては勉強で詰まってる俺の宿題をさっさと終わらせようと、出流が俺に勉強を教えてくれる始末だ。最初に教科書を見せたのは「無理だろうな」って思ってたからなのに、まさか出流が大学入試レベルの知識を既に習得してるとは。そこまでマスターする出流も出流だが、そこまでの学習を出来る環境を惜しみなく与える神座さんちって何者なんだろう。本当に出流は全ての習い事なり出来ることを学ぶ機会を与えられたんだろうか。
慄いたりもしたけれど、でもどうせなら勉強教えてもらおうとその時俺は居直って、出流に教えを請うた。出流は「仕方がないですね」と溜息をついたポーズをしたけど、その裏で嬉しそうな顔をしていたのを俺は見逃したりしない。
こうして俺が大学受験でヒイヒイ言っている時に優秀な年下の家庭教師を得て、俺の学力はメキメキついていった。
大学受験も近づいた大晦日、出流は俺の家に泊りに来ていた。神座さんはこんな年の瀬なのに一族のパーティやらで大変なんだそうだ。それで深夜に及ぶパーティには基本的に大人が集まるらしく、そういう場に親類の子どもたちが集まっても行きたがらない姿勢を貫いた出流は毎年独りで年を越していたらしい。こっそり神座さんが俺に教えてくれてから、俺は毎回出流を俺の家に招待するようになった。
普段はお泊り厳禁なのにその時だけは特別に俺の家に泊まれるということで、出流はとても楽しみにしているようだ。本当は神座さんと年を越したいだろうに、出流も我慢が強すぎて切ない。出流がもっと大きくなったらまた変わるのかもしれないけど。
夜が明けて初詣行って、その帰りにパーティの後片付けまで終わらせた神座さんが出流を回収したら終わりというルーティンだ。
「今回も出流をよろしく頼むよ」
「任せてください。むしろ出流の方がしっかりしてるので俺がお世話になるかも知れません」
「ははっ、それでは良いお年を」
「良いお年を」
「出流、少し早いが12歳の誕生日プレゼントだ。創くんのものはまた明日持ってくるよ」
「ありがとうございます。父さんも良いお年を」
「すみません俺にまで気を使わせて…それでは」
神座さんの姿が見えなくなるまで見送ってから、そそくさと部屋に戻る。俺と出流の誕生日は驚いたことに同じ日、しかも元旦だった。
それを知った時何も準備してなくて大慌てしたけど、出流も同じ日が誕生日だと知らなくてアイツもわたわたしてたな。普段用意周到なアイツの動揺が見れて面白かったしかわいかった。
そのまま年賀状であけましておめでとうと一緒に誕生日おめでとうって書かれたり、お年玉と一緒に誕生日プレゼントまとめられるの嫌だよなって話を振ったら、そんな経験ないと返されて色んな意味で涙目になったのは秘密だ。年賀状システムも付き合い関係の社交辞令としか捉えてない出流に愕然としたり、ちゃんと神座さんちはプレゼントは分けるんだなとブツブツ言ったりして出流に呆れられた。出流はもっと普通の友達を作るべきだと思ったけど、出流の立場とか性格とかの関係でなかなか難しいのか…出流が他人に対してもっと歩み寄る姿勢があれば違ってくるのかもしれない。だけど、出流と交流を始めてから俺たちには打ち解けて明るくなったといっても、それ以外はやっぱりあまり変わらないらしい。
誰だって子供の時は世界が狭いもんだけど、出流のそれは普通の子供の域よりとても狭い。出流の狭い世界をどうにか広げたいと思うけど、予想以上に出流は俺に一点集中で入れ込んでいるみたいだ。どうしたもんか…。
「!ちゃんと大掃除したんですね」
「カテー教師サマに怒られたので。ある程度な」
「はじめからコツコツと整頓すればいいんですよ」
俺の部屋に入るなり出流から部屋の感想を頂いた。前回の家庭教師の来訪の時に耐え切れないとばかりに出流からブツブツ言われたので渋々自主的に掃除したのだ。母からは目を丸くされた。お客がくるのに部屋を掃除してないのかという意味で。
適当な掃除だったけど一応家庭教師サマのお許しはいただけたようだ。
部屋で軽く復習をした後日付が変わる前に年越しそばを食べ、部屋のこたつでゴロゴロしていた。もうじき年が明けるという時に、出流はおずおずと切り出した。といっても俺や神座さんでもない限りおずおずといった雰囲気より堂々としていると取られそうな態度だけど。
「創。今年僕は欲しいものがあるんです」
「お?おねだりか、珍しいな。誕生日だし俺が準備出来るものなら喜んでやるよ」
俺がそう安請け合いするように返すと、出流はやや緊張した顔で寝転んだ俺の上に覆いかぶさってきた。おお?
「創。創創創。・・・貴方を、僕に、ください」
唐突に始まった出流の告白に固まっていた俺の胸の上にそっと身を横たえて、出流は俺の手のひらを自分の胸に重ねさせた。手のひらから伝わる体温は激しく脈打っていて、彼の発言が冗談でも何でもないのだと教えてくれる。
「最近僕は精通を迎えました。知識として第二次性徴や性に関するものは予め学習していましたが、僕の肉体は特に異性や、ましてや同性に対してそういった反応を持つことはありませんでした。でも、僕が精通を迎えてそういった対象として見たのは…貴方です」
俺の喉がひゅっと鳴った。
「出来れば勘違いしていただきたくはないのですが、元の性の嗜好として同性愛者なのか両刀なのかはまだ判明はしていません。視覚的刺激による性感は異性でも確認出来たので判断は難しいですが、今のところ積極的に干渉したいと思っているのは貴方だけです。」
「…小学生なのに、言葉が難しいよセンセー」
「つまり、貴方のことが好きなんです。性欲含めて」
言わせてしまった。小学生相手に。…いや、しばらくしたらもう中学生か。
弟のように接していた男の子に特別に想われていた、そのことを俺は気付いていなかった。…本当に気付いていなかったんだろうか?なら、なんで今の俺はこんなに落ち着いているんだ。俺は薄々気付いていたんだろうか、熱心に俺を見上げる出流の目の奥に消しきれていない色を見つけて…。
「出流」
俺がたった一言口に出しただけで出流は誰が見てもわかるくらい身体をはねさせた。出流には沢山の機会を与えられただろうけど、さすがに恋愛の告白は初めてだろう。可哀想なくらい緊張しているのがわかる。第三者には分かり辛いかもしれないけど、それなりにずっと見てきた俺には痛いほどわかる。本来ならそれを敢えて無視するべきなんだろうけど、俺は。
「いずる」
口からほろりと呼びかけながら、ゆるく上半身を起こした俺は、出流の額にくちづけしていた。
ひくり、と出流が身体を動かす。自分で口に出したというのに、俺の行動が信じられないような顔をしている。綺麗な緋が丸く俺の顔を写していた。
「本当の年長者なら、ここで止めるのが正しいんだろうけど。俺はお前を止めない」
「受け入れても、くれないんですか?」
泣きそうな顔をして、出流が俺にしがみつく。端正な顔を歪めて、真っ赤な飴玉が揺れる。
「ちがう…いや、本当はちがわないのかな…
今の俺は、真の意味でお前の想いと向き合えないと思う。それは、俺自身が乗り越えないといけない障害なんだ。だからお前には少し待ってもらう事になる。お前と、繋がることが出来るのは…もう少し待って欲しい。
敢えていうが、これはお前に限ったことじゃないんだ。お前が男だからとか、年下だからとかじゃない。誰に対しても…俺はまだ怖いんだと思う」
その俺の言葉で出流は何かを悟ってくれたようだ。少し悔しそうに唇を噛んで、出流は言葉を飲み込んでくれた。
俺は、俺の汚い部分をこのこどもに吐き出す勇気をまだ持ってない。
「ごめんな。…そのかわり、にもなんないかもしれないけど、その一歩前までだったらしてやるから」
その俺の言葉で出流は一気に顔を赤らめた。…おーい、何を考えた男子。
「それでしたら、その」
そういって出流は俺の手を握って、自分の頬に触れさせた。
「僕の、僕にマスターベーションの仕方を教えて下さい」
「やったこと、ないのか?」
「触ったことはあるんですが、いまいち達しきれなくて」
「ああ、最初の頃は感覚つかむのがよくわらかないからな」
なんだか会話だけなら年頃の少年に下の知識を教える兄貴分って感じてわりと健全な不健全さっぽいけど、多分それでは終わらないだろうな。
「だから、創が触ってくれませんか」
ほらやっぱり。
まあ最初からいきなり口でしろとか言われないだけマシというか、コイツが汚れてないのか。
「いきなり口でされたら大変なことになりそうなので」
否、既に汚れてた。
「つっても、なんで対面なんだよ。恥ずかしいだろ普通」
「抱きかかえられたら僕が創の顔を見ることが出来ないじゃないですか」
そんなに俺の顔を見たいか!こっちは羞恥心と戦わないといけないのに、見る方は堂々としたものだ。
「…あんまり俺のばっかりジロジロ見るな」
そう言って俺はきまり悪く身動ぎした。身体を少し離したつもりだが、すぐに出流の腕が伸びてきて、動きを止められてしまう。
俺は諦めて、自分の手の方に集中した。
出流と俺は向い合って互いのペニスを握り合っている。俺がしごき方を教える流れになってた筈なんだが、どうやら俺が出流のそれを弄って、出流は俺のを触って動きを真似てやり方を覚えるという事になってしまった。こういった話の操作は出流の方が何枚も上手だ。
「握り方が逆になるから、本当は抱きかかえる形のほうがいいんだけどな…」
「…こういった経験があるんですか?」
憮然とした顔で出流が言う。
「そんな訳あるか!好き好んで男のちんこ触る趣味は俺にはない!!」
「ならいいです」
あっさり撤回した。何なんだ。
会話が途切れて、俺は出流の下の方に集中した。…深く考えても仕方ない。さっさと抜いて出流の妙なスイッチを切ってしまおうと俺は黙々と出流のそれをいじり続けた。
普通こういう時は雰囲気がノらないとなかなか触っても反応しないんだが、出流のそれは既に半ば自立していた。まだまだ先走りが少なく、スムーズに滑らないので、俺は一旦手を離して、自分のよだれを右手に垂らした。水気を増やすためだ。
「は、創…」
俺も自分の時にはそこまでしないんだが、人のを痛くする訳にはいかないと思ったんだけど、出流はそんな俺を見て喉を動かした。
「なんだ。俺のよだれで悪いけど、俺のちんこ握れてよだれがダメとか言わないだろうな」
「違います…」
その一言を吐き出すと、ふう、と深く出流は息をついた。失望の、じゃなく興奮の溜息のようだ。
見ると、出流のそれも先走りが多くなっていた。よだれ要らなかったか?まあいいか。
再度濡らした指で出流のペニスを弄る。裏筋をゆるく、カリをくすぐるように触れては絞るように指を滑らせる。先端は敏感だから、たっぷり濡らしてから優しく刺激する。
「…ふっ…」
少しずつ声が漏れてきている出流。ああ、反応が可愛い、かも。
俺が出流の顔を凝視してるのを気付いたのか、出流は恥ずかしそうに顔を振った。うん、可愛いな。
「…!」
「ぅお!?」
悔 しいのか、出流も俺のを強く握った。俺のはほどんど立っていなくて、可愛い出流の反応を見て少し持ち上がっていたのだけど、しゅ、と萎縮してしまった。出 流はそのまま優しく指を滑らせ、やわやわと俺のをいじりだした。俺も出流の可愛い顔が見たくて、教えるはずがやってやり返す勝負の様になってきている。
俺 が下から絞るように握れば、出流は先端の淵をなぞって攻めてくるし、俺がカリを刺激すれば出流は俺の裏筋を絶妙に絞ってくる。気づけば俺も出流もペニスは 先走りでぐしょぐしょだし、膨らんで余裕がなくなってきている。普段は抜きん出て白い出流の身体も桃色に染まり、息を荒げていて、そんな様子に俺も滾って しまった。かわいい。出流がかわいい。たべてしまいたい。
「出流、いずる…」
食べたいって思ってたら、出流の喉元を俺は食んでいた。まだまだ膨らんでいない喉仏あたりの喉元をゆるゆると舌を這わす。出流の身体がふるりと揺れた感覚がする。
「はじめぇ…ぁっ…」
身を乗り出した俺の股間に合わせて、出流は静かに自分のそれを重ねあわせていた。そっと俺の手に、出流のペニスに俺のペニスと出流の手を触れさせる。俺は言葉に出さないまま、出流の手を受け入れ、2つのペニスを一緒に扱きはじめた。
いつの間にか下に注視していた目を正面に戻すと、出流の目が俺を見つめていた。そのまま唇を合わせる。俺が片手で出流の頭を固定させて、出流は両手を使って俺達のを一緒くたに刺激する。水音が上からも下からもして、俺は頭が沸騰しているような気分になった。
ああ、出流かわいい。かわいい、たべたい、かわいい、かわいい。俺の頭を回るのはもうそれだけだった。
「…ふ…う……んっ…ん♡」
舌をすり合わせて、呼吸を整えるために長々と繋げていた口を一旦離す。そのまま口づけを再開させようとしたら、出流が上り詰めそうになっていたペニスを不意に強く絞った。
「ぅあっ♡…!」
不意打ちに驚いて、俺はやたらこっ恥ずかしい甘い声を出してしまった。こぼれ落ちた声は出流を満足させたようで、ニヤリと口の端を歪ませる。コイツ…!
俺は悔しさのあまり再度口に吸い付いたあと、腰を使ってペニスを擦りつけ、同時に先端を強く弄ってやった。同じタイミングで口を外す。
「ひぁ!あ、あ……♡」
出流は可愛い声を出して、俺も同時に絶頂に昇った。
びゅくりびゅくりと吐き出したそれを両手で受け止めた後、出流は一気に脱力してベッドへ倒れこんでしまった。慣れない絶頂に腰が砕けたんだろう。しかも今まで上手く逝けなかったって言ってたから、正真正銘の初絶頂だ。一気に疲れてしまうのも無理は無い。
手を拭い、軽く身体を拭いてから俺は関係が変わってしまった小さな家庭教師さまを抱きかかえて満足気に笑っていた。
そんな悠長に構えている間に出流にあれよあれよと自分と並ぶほど身長を伸ばされ、簡単に押し倒されてしまう未来なんてその時は知らないまま、俺は幸せを感じて眠ったのだった。
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