O~必要不可欠要素~
ヲタクブログです。 絵は無断で持ってかないでください。 ついったーでも呟いてます→wataame1gou シブ垢→523874
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裏脳内会議でやりたいカム日えろ。新世界プログラム内での本番えっち。
昨日のついったから移動しただけ
↓
手直しなう
↓
なんか思わぬ方向で膨らんできた
↓
あれ、これ途中日カムじゃね?←イマココ
昨日のついったから移動しただけ
↓
手直しなう
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なんか思わぬ方向で膨らんできた
↓
あれ、これ途中日カムじゃね?←イマココ
「夜の脳内会議ではいわゆる夢精と一緒なのでリアルな感覚は得られないのですよ。貴方にマスターベーションの知識を教えることはできますが。なので肉体が1つしかない僕たち2人はこの新世界プログラム内で初めて身体を結ぶことが出来るのです」
こつりこつりと歩く廊下の中、誰も居ない施設でイズルの声が響いている。
寝入りばな、昼の架空空間での会議―俺たちの脳内会議のように監視の目から離れて懐かしい面子も交えた初めての会議の後で、俺はイズルに叩き起こされた。正確には肉体の管理権をイズルが奪ったというか、いきなりイズルが表に出てきたというべきなのか。
イズルは俺にまだ伝えていない新世界プログラムの利点を説明したいと夜中こっそり歩き出したのだが、監視は大丈夫なのか俺は慌てた。昼もそこそこ長く監視カメラから離れていたのでドキドキしたのだが、特にバレたような雰囲気はなかった。…もしかしたらイズルは何らかの方法で監視側のチェックを行なっているのだろうか。ふと思いついた事が空恐ろしいように感じて、俺は深く追求しないようにした。俺の勘に頼れば、それは正しい気がする。
そして俺が恐怖を感じている事を無視してイズルは切々と説明を始めた。何を目的に再度プログラムに身を委ねるのか先に理解してもらおうと考えているようだ。以前のように問答無用で先に進まなくなったことは彼の成長を見ているようで良いことなのだが、その目的があまりに突飛過ぎて俺は狼狽した。
なんせ開口一番が自慰についてだなんて、どんだけスケベキャラなんだよ俺は!という話である。
イズルはそういった話になると羞恥心というものを全く知らないようで、淡々と何故か俺に強く勧めてくる。…快楽を甘受するのは俺なのに、なんでイズルは俺にこんな羞恥プレイを強要してくるんだろう。そしてそれを拒みきれない俺も…本当はやばいやつかもしれない。
俺は誰も覗くことの出来ない脳の奥底で一人頭を振った。
装置の中に潜り込み、目を開けるとそこは俺のコテージの中だった。
俺のコテージは俺たちの脳内会議でのイメージと一緒になってるから、まるで普段の夢の中での会合のような気分になった。もちろん夢ではないから、身体の下にあるベッドの弾力もリアルだし、シャワーブースから音も聞こえてくる。
シャワー?あわててそちらを見ると、ガラス越しに特徴的な長髪が見えた。イズルだ。俺が目覚めた事に気付いたイズルは簡単に身体を拭きながら部屋へ戻ってきた。素肌を晒したまま。しかしいつも脳内会議で素裸を見ていた俺はその異常性に気付いていなかった。
何事も無く会話を始める。
「目覚めましたか」
「ああ。最初からここにやってきたのか俺たちは?」
「ええ。ここはゲームで言うところのデバッグルームのようなところです。このホテル内だけ、実際のプログラム内へ様々なリンクを張っています。未来機関へ見せる用のダミーもここから閲覧可能です。もちろん本当の稼働中のプログラムも」
「なるほどな。ここにやって来れるのは、イズルだけなのか?」
「原則的にはそうです。僕自身がそれぞれの空間に向かうことも出来なくはないですが、基本的にはモノクマを操って干渉しています」
「え゛、そ、それはウサミとかに嫌がられなかったか?」
「ただの茶番用ですよ。やられたふりをしてたまに修学旅行を引っ掻き回すトリックスターマスコットにしていますから。悪を叩く正義の役を彼女は楽しんでいるようでした」
「そ、そうなのか」
なんだか見てみたいような見たくないような。
ふと、話が途切れた。イズルが静かに俺を見つめている。
ただじっと見つめるイズルは食い入るように俺を眺め出した。
イズルが俺を眺める視線は、鏡越しで何度も経験していたが、こうして面と向かってリアリティある空間で見つめ合うのは初めてだった。それはそうだ、俺たちは「一人」なのだから。
現実ではあり得ない「自分」が目の前にいるという状況に、今更ながら俺は自分の感情が奇妙に混ざるような気分になってきた。
これは架空空間で、でも現実と同じくらいリアルな空間で。
いつもは鏡越しでしか俺を見ていなかったあいつがいて。
いつもは、鏡越しで俺を見つめてくれて。俺の昇りつめる姿を。
ひゅう、と俺の喉が鳴った。イズルの見つめる目は、俺が鏡の前で痴態を晒している時のものと一緒だった。
一度意識しだすともう駄目だった。
「イズル、」
「創。やっと貴方を愛せる」
「イズル、駄目だ、恥ずかしい」
「大丈夫、ここには何も僕等を遮るものはありません。ようやく、僕らは分かたれて、そしてひとつになれる」
「イズル、やめてくれ」
「可愛い創。期待してるんですね、こんなにも鼓動が早い」
一歩一歩、確かめるように俺に近づいたイズルは、俺の心臓の真上に手のひらを置いた。今更気付いたが、俺も裸だ。ちょっと待て、今まで気づいてなかったっておかしな話かと思うだろうが、普段の脳内会議では2人共真っ裸なのだ。どうやらイズルと対面の時はイコール素っ裸という刷り込みが成立していたようだ。なんだこれ、なんだこれ!
俺の鼓動がドッドッと早鐘を打っている。現実に非常に近しい空間で異常な光景が広がっている。イズルが俺に触れている。これは、夢じゃない。夢じゃない?
グルグルと混乱した俺を置いてイズルはもろ手を滑らせ確かめるように俺の身体をなぞっていった。まるで触覚だけで俺を認識するかのように。
「やっと、貴方に…お前に触れられた。愛してる、創」
そうささやいたイズルは、俺…?
「ヒナタ ハジメ…?」
「そうだ。だけど、お前と俺が一緒だとお前が混乱するだろ?だから俺はカムクライズルでいいんだ。才能を制御して、感情がない日向創がカムクライズル。新たに再形成された過去の輝きが日向創…お前だ。本当なら一つになるはずの俺たちは結局ひとつになれない肉体に宿っている。だからこそ『違う』お前が愛おしいんだろうけどな」
苦笑するイズルは、紛れも無い普段の俺の表情をしていて、でもすぐにいつもの無表情に戻った。
「貴方を混乱に陥れるのが僕の目的ではありません。貴方は白昼夢を見たのですよ」
そう言って泣きそうになっている俺のまぶたに口付けを落とした。
俺は、その時やっと理解した。ああ、イズル!愛しい俺自身よ!お前は俺が混乱してしまわないようずっと演技を続けてきたんだ。カムクライズルというキャラクターを演じて「我」を分けて、俺と会話出来るように。そして俺と共にいるためにこれからもずっと演技し続けるのだ。俺に全ての責任を…才能の副作用と、己が起こしてきた罪を押し付けない為に。
そして、初めて俺と対面できて、「肉体的に別れることが出来て」初めてアイツは本音を告白することが出来たんだ。
俺はあまりのイズルの健気さに、その時感情のタガが外れた。
俺を押し倒す形になっていたイズルを逆にベッドに押し付け、強引に口付ける。急な俺の行動に驚いて硬直したイズルはすぐに力を抜いて俺の拙い口付けを甘受してくれた。
深く繋がるキスだけじゃ物足りなくて、俺はあちこちに唇を落とす。頬からまぶたから額から、首元に顔をうずめて唇と押し付け、舐めて、歯を立てたりもした。耐えるように声を漏らしたところを何度も愛撫し、両腕にも、胸にも、脇にも口付けした。
ほんの少し凹んだ乳首に唇を触れさせると、俺は迷わず舌をねじ込んだ。
「…っ!」
ああ、男でもここは弱いのかと目視した俺はもう片方の乳首にもやさしく指を潜り込ませた。
ぴくり、ぴくりと快楽を受けるイズルを見ると俺も普通じゃいられなくなってくる。いや、もう普通の状態じゃないんだけどな。俺はもう既に硬くなってきている自分のそれをイズルの太腿に無意識に擦りつけていた。
「いやらしい創」
そんな声がして、俺は無意識に動かしていた腰を止めた。イズルに指摘されて羞恥に頬が一層燃え上がるように熱くなる。
「僕も貴方の魅力的な愛撫に身を任せていたいのですが、そろそろ新しい知識を貴方に教えたいとも思って」
そう言ってイズルはぐっと身を起こし、体制を入れ替えて今度は俺を押し倒した。
「今までの勉強の、復習です」
そう言って俺の両足を割り開くイズルは愉悦に目を細めていた。
今までずっとずっとイズルに教えてもらい、見て貰ってきたオナニーで、俺のアヌスはとっくに先の快楽の期待でグズグズになっていた。そんなのイズルは千も承知だろうに、イズルはそんな言い方をする。
ベッドサイドに置いてあるローションを手に取り、いつもの通り、いや普段やってる俺の手先より器用にイズルは俺の後肛をほぐしていった。
「今迄誰も経験し得なかったことを僕らは体験しますよ」
「そりゃそうだ、自分自身のケツに自分のペニスを入れる奴がいるか」
「確かにそうですが…まあ体験すればわかりますか」
そういってゆっくりと腰を進めたイズルの言葉の意味を俺はすぐに思い知った。
…わり開かれるアヌスはわかる。しかしそれと同時に、触れられていないはずの俺のペニスからも、何かヌメヌメとしたものに包まれ、締め付けられる感覚が生じていた。後ろが強烈な異物に割り開かれているのと同じタイミングで、ペニスの先がぬるつき温かい体温に包まれていく快楽を、俺は初めて体感している。
思わぬ不意打ちの快楽に、俺は慌てて射精しないよう腹に力を入れた。すると連動して俺の腹の中に入っている異物も締めてしまい、余計苦しくなった。
「混乱してますね。これが貴方の中ですよ」
イズルの声で俺は恐ろしいことに気付く。このペニスに包まれている快楽は、自分のアヌスの締め付けなのだと。
まさか俺、処女喪失と、童貞喪失が、同時に行われているっていうのか?
「ひ、イズル、これ」
慌てた俺の声を愉快に思ったのか、イズルは俺の耳元まで顔を近づけ囁く。
「そう。貴方の中は最高でしょう?僕も今必死でイかないよう我慢しています」
身体が完全にイズルのペニスを受け入れるや否や、イズルは激しく動き出した。律動は俺が主導してるわけじゃないのに、前も後ろも信じられない快楽が襲い、とても正気じゃいられない!
昇りつめたまま、降りて来られない。終わりのない絶頂に俺は初めて恐怖を覚えた。
「あ、ひ、ひぎぃぃぃ!あ、あ、あ、」
もう母音しか出せない、ペニスとアヌスからの快楽が辛過ぎて、射精すら出来なくなっていた。極彩色の世界がグルグルと回って、降りられない、こわい。
「創」
イズルからの声が呆けた俺の意識の外から遠く響いてくる。
「ペニスから噴き出すのではなく、貴方の中で上りつめれば良いんですよ。ほら、肚を意識して」
俺はイズルのその声にすがった。
―イズルは絶対に俺を裏切らない―その信頼だけが、俺のよすがだった。
マグマの様に滾る熱量を声が導くまま肚に集中させる。
俺の口からは自分のものとは思えないような雌ったらしい甘い声が垂れ流しになっていた。
「イズル、あ、イズル、い、ず…♡…あ、あ、んんんあぁあ…♡」
身体中の痙攣が止まらない。いつの間にか俺の意識はブツリと途切れていた。
「良かったですよ。創。」
意識が浮上したら、イズルが壊れ物を抱きしめるように俺の身体を包んでいた。慈しむように額に頬に唇に口付けするイズルは珍しく感情を表していた。とろけるような目、甘ったるい顔。俺ってこんな顔も出来たのか。
どうやら俺はなんとか高みから降りる事が出来たらしい。ペニスを見ると精液の様なものがたらたらと流れているが、全く勢いがなく垂れ流しになっていた。
「心太というそうですよ」俺の視線に気付いたのかイズルが言う。マジかよ、そんな知識は要らなかった。
今までの行為は、ただのセックスと言い表せなかった。
もう、決して普通のセックスでは満足出来ない。あの快楽を知ってしまった。
後戻り出来なくなっているのに俺は今更気付いたのだった。
こつりこつりと歩く廊下の中、誰も居ない施設でイズルの声が響いている。
寝入りばな、昼の架空空間での会議―俺たちの脳内会議のように監視の目から離れて懐かしい面子も交えた初めての会議の後で、俺はイズルに叩き起こされた。正確には肉体の管理権をイズルが奪ったというか、いきなりイズルが表に出てきたというべきなのか。
イズルは俺にまだ伝えていない新世界プログラムの利点を説明したいと夜中こっそり歩き出したのだが、監視は大丈夫なのか俺は慌てた。昼もそこそこ長く監視カメラから離れていたのでドキドキしたのだが、特にバレたような雰囲気はなかった。…もしかしたらイズルは何らかの方法で監視側のチェックを行なっているのだろうか。ふと思いついた事が空恐ろしいように感じて、俺は深く追求しないようにした。俺の勘に頼れば、それは正しい気がする。
そして俺が恐怖を感じている事を無視してイズルは切々と説明を始めた。何を目的に再度プログラムに身を委ねるのか先に理解してもらおうと考えているようだ。以前のように問答無用で先に進まなくなったことは彼の成長を見ているようで良いことなのだが、その目的があまりに突飛過ぎて俺は狼狽した。
なんせ開口一番が自慰についてだなんて、どんだけスケベキャラなんだよ俺は!という話である。
イズルはそういった話になると羞恥心というものを全く知らないようで、淡々と何故か俺に強く勧めてくる。…快楽を甘受するのは俺なのに、なんでイズルは俺にこんな羞恥プレイを強要してくるんだろう。そしてそれを拒みきれない俺も…本当はやばいやつかもしれない。
俺は誰も覗くことの出来ない脳の奥底で一人頭を振った。
装置の中に潜り込み、目を開けるとそこは俺のコテージの中だった。
俺のコテージは俺たちの脳内会議でのイメージと一緒になってるから、まるで普段の夢の中での会合のような気分になった。もちろん夢ではないから、身体の下にあるベッドの弾力もリアルだし、シャワーブースから音も聞こえてくる。
シャワー?あわててそちらを見ると、ガラス越しに特徴的な長髪が見えた。イズルだ。俺が目覚めた事に気付いたイズルは簡単に身体を拭きながら部屋へ戻ってきた。素肌を晒したまま。しかしいつも脳内会議で素裸を見ていた俺はその異常性に気付いていなかった。
何事も無く会話を始める。
「目覚めましたか」
「ああ。最初からここにやってきたのか俺たちは?」
「ええ。ここはゲームで言うところのデバッグルームのようなところです。このホテル内だけ、実際のプログラム内へ様々なリンクを張っています。未来機関へ見せる用のダミーもここから閲覧可能です。もちろん本当の稼働中のプログラムも」
「なるほどな。ここにやって来れるのは、イズルだけなのか?」
「原則的にはそうです。僕自身がそれぞれの空間に向かうことも出来なくはないですが、基本的にはモノクマを操って干渉しています」
「え゛、そ、それはウサミとかに嫌がられなかったか?」
「ただの茶番用ですよ。やられたふりをしてたまに修学旅行を引っ掻き回すトリックスターマスコットにしていますから。悪を叩く正義の役を彼女は楽しんでいるようでした」
「そ、そうなのか」
なんだか見てみたいような見たくないような。
ふと、話が途切れた。イズルが静かに俺を見つめている。
ただじっと見つめるイズルは食い入るように俺を眺め出した。
イズルが俺を眺める視線は、鏡越しで何度も経験していたが、こうして面と向かってリアリティある空間で見つめ合うのは初めてだった。それはそうだ、俺たちは「一人」なのだから。
現実ではあり得ない「自分」が目の前にいるという状況に、今更ながら俺は自分の感情が奇妙に混ざるような気分になってきた。
これは架空空間で、でも現実と同じくらいリアルな空間で。
いつもは鏡越しでしか俺を見ていなかったあいつがいて。
いつもは、鏡越しで俺を見つめてくれて。俺の昇りつめる姿を。
ひゅう、と俺の喉が鳴った。イズルの見つめる目は、俺が鏡の前で痴態を晒している時のものと一緒だった。
一度意識しだすともう駄目だった。
「イズル、」
「創。やっと貴方を愛せる」
「イズル、駄目だ、恥ずかしい」
「大丈夫、ここには何も僕等を遮るものはありません。ようやく、僕らは分かたれて、そしてひとつになれる」
「イズル、やめてくれ」
「可愛い創。期待してるんですね、こんなにも鼓動が早い」
一歩一歩、確かめるように俺に近づいたイズルは、俺の心臓の真上に手のひらを置いた。今更気付いたが、俺も裸だ。ちょっと待て、今まで気づいてなかったっておかしな話かと思うだろうが、普段の脳内会議では2人共真っ裸なのだ。どうやらイズルと対面の時はイコール素っ裸という刷り込みが成立していたようだ。なんだこれ、なんだこれ!
俺の鼓動がドッドッと早鐘を打っている。現実に非常に近しい空間で異常な光景が広がっている。イズルが俺に触れている。これは、夢じゃない。夢じゃない?
グルグルと混乱した俺を置いてイズルはもろ手を滑らせ確かめるように俺の身体をなぞっていった。まるで触覚だけで俺を認識するかのように。
「やっと、貴方に…お前に触れられた。愛してる、創」
そうささやいたイズルは、俺…?
「ヒナタ ハジメ…?」
「そうだ。だけど、お前と俺が一緒だとお前が混乱するだろ?だから俺はカムクライズルでいいんだ。才能を制御して、感情がない日向創がカムクライズル。新たに再形成された過去の輝きが日向創…お前だ。本当なら一つになるはずの俺たちは結局ひとつになれない肉体に宿っている。だからこそ『違う』お前が愛おしいんだろうけどな」
苦笑するイズルは、紛れも無い普段の俺の表情をしていて、でもすぐにいつもの無表情に戻った。
「貴方を混乱に陥れるのが僕の目的ではありません。貴方は白昼夢を見たのですよ」
そう言って泣きそうになっている俺のまぶたに口付けを落とした。
俺は、その時やっと理解した。ああ、イズル!愛しい俺自身よ!お前は俺が混乱してしまわないようずっと演技を続けてきたんだ。カムクライズルというキャラクターを演じて「我」を分けて、俺と会話出来るように。そして俺と共にいるためにこれからもずっと演技し続けるのだ。俺に全ての責任を…才能の副作用と、己が起こしてきた罪を押し付けない為に。
そして、初めて俺と対面できて、「肉体的に別れることが出来て」初めてアイツは本音を告白することが出来たんだ。
俺はあまりのイズルの健気さに、その時感情のタガが外れた。
俺を押し倒す形になっていたイズルを逆にベッドに押し付け、強引に口付ける。急な俺の行動に驚いて硬直したイズルはすぐに力を抜いて俺の拙い口付けを甘受してくれた。
深く繋がるキスだけじゃ物足りなくて、俺はあちこちに唇を落とす。頬からまぶたから額から、首元に顔をうずめて唇と押し付け、舐めて、歯を立てたりもした。耐えるように声を漏らしたところを何度も愛撫し、両腕にも、胸にも、脇にも口付けした。
ほんの少し凹んだ乳首に唇を触れさせると、俺は迷わず舌をねじ込んだ。
「…っ!」
ああ、男でもここは弱いのかと目視した俺はもう片方の乳首にもやさしく指を潜り込ませた。
ぴくり、ぴくりと快楽を受けるイズルを見ると俺も普通じゃいられなくなってくる。いや、もう普通の状態じゃないんだけどな。俺はもう既に硬くなってきている自分のそれをイズルの太腿に無意識に擦りつけていた。
「いやらしい創」
そんな声がして、俺は無意識に動かしていた腰を止めた。イズルに指摘されて羞恥に頬が一層燃え上がるように熱くなる。
「僕も貴方の魅力的な愛撫に身を任せていたいのですが、そろそろ新しい知識を貴方に教えたいとも思って」
そう言ってイズルはぐっと身を起こし、体制を入れ替えて今度は俺を押し倒した。
「今までの勉強の、復習です」
そう言って俺の両足を割り開くイズルは愉悦に目を細めていた。
今までずっとずっとイズルに教えてもらい、見て貰ってきたオナニーで、俺のアヌスはとっくに先の快楽の期待でグズグズになっていた。そんなのイズルは千も承知だろうに、イズルはそんな言い方をする。
ベッドサイドに置いてあるローションを手に取り、いつもの通り、いや普段やってる俺の手先より器用にイズルは俺の後肛をほぐしていった。
「今迄誰も経験し得なかったことを僕らは体験しますよ」
「そりゃそうだ、自分自身のケツに自分のペニスを入れる奴がいるか」
「確かにそうですが…まあ体験すればわかりますか」
そういってゆっくりと腰を進めたイズルの言葉の意味を俺はすぐに思い知った。
…わり開かれるアヌスはわかる。しかしそれと同時に、触れられていないはずの俺のペニスからも、何かヌメヌメとしたものに包まれ、締め付けられる感覚が生じていた。後ろが強烈な異物に割り開かれているのと同じタイミングで、ペニスの先がぬるつき温かい体温に包まれていく快楽を、俺は初めて体感している。
思わぬ不意打ちの快楽に、俺は慌てて射精しないよう腹に力を入れた。すると連動して俺の腹の中に入っている異物も締めてしまい、余計苦しくなった。
「混乱してますね。これが貴方の中ですよ」
イズルの声で俺は恐ろしいことに気付く。このペニスに包まれている快楽は、自分のアヌスの締め付けなのだと。
まさか俺、処女喪失と、童貞喪失が、同時に行われているっていうのか?
「ひ、イズル、これ」
慌てた俺の声を愉快に思ったのか、イズルは俺の耳元まで顔を近づけ囁く。
「そう。貴方の中は最高でしょう?僕も今必死でイかないよう我慢しています」
身体が完全にイズルのペニスを受け入れるや否や、イズルは激しく動き出した。律動は俺が主導してるわけじゃないのに、前も後ろも信じられない快楽が襲い、とても正気じゃいられない!
昇りつめたまま、降りて来られない。終わりのない絶頂に俺は初めて恐怖を覚えた。
「あ、ひ、ひぎぃぃぃ!あ、あ、あ、」
もう母音しか出せない、ペニスとアヌスからの快楽が辛過ぎて、射精すら出来なくなっていた。極彩色の世界がグルグルと回って、降りられない、こわい。
「創」
イズルからの声が呆けた俺の意識の外から遠く響いてくる。
「ペニスから噴き出すのではなく、貴方の中で上りつめれば良いんですよ。ほら、肚を意識して」
俺はイズルのその声にすがった。
―イズルは絶対に俺を裏切らない―その信頼だけが、俺のよすがだった。
マグマの様に滾る熱量を声が導くまま肚に集中させる。
俺の口からは自分のものとは思えないような雌ったらしい甘い声が垂れ流しになっていた。
「イズル、あ、イズル、い、ず…♡…あ、あ、んんんあぁあ…♡」
身体中の痙攣が止まらない。いつの間にか俺の意識はブツリと途切れていた。
「良かったですよ。創。」
意識が浮上したら、イズルが壊れ物を抱きしめるように俺の身体を包んでいた。慈しむように額に頬に唇に口付けするイズルは珍しく感情を表していた。とろけるような目、甘ったるい顔。俺ってこんな顔も出来たのか。
どうやら俺はなんとか高みから降りる事が出来たらしい。ペニスを見ると精液の様なものがたらたらと流れているが、全く勢いがなく垂れ流しになっていた。
「心太というそうですよ」俺の視線に気付いたのかイズルが言う。マジかよ、そんな知識は要らなかった。
今までの行為は、ただのセックスと言い表せなかった。
もう、決して普通のセックスでは満足出来ない。あの快楽を知ってしまった。
後戻り出来なくなっているのに俺は今更気付いたのだった。
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