O~必要不可欠要素~
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全然書けてない
2013/03/31更新
2013/03/31更新
その日、元々僕はただ散歩をしていただけだった。
ただ、普通に一日のノルマとしての採取を終わってレストランへと向かう途中、僕はうっかり濡れたプールサイドで足を滑らせホテル中央のプールへと飛び込んでしまった。僕の近くにいた日向くんの驚いた声が聴こえたような気がしたけど、僕もそれに気をかけているような状態じゃない。慌てて水を吸って重くなった服に囚われながら浮上した。
まあ、これくらいの不運はいつものことかと思わぬ運動に息をついてプールサイドに身を寄せた時、はじめて僕は違和感を覚えた。
さっき僕に声をかけていた筈の日向くんが居ない。それどころか、近くを歩いていた筈の皆も、誰ひとり人の気配を感じることが出来なくなっていた。
どういうことだろうと疑問に思いながら僕はプールから上がり、コートの裾を絞った。ぐっしょり水を含んで使えなくなったコートを脱いで片手に抱え、僕はとりあえず見て回るかとレストランへと向かう。しかし、ロビーへ行く扉ももレストランへ行く扉も閉ざされていて、鍵が掛かっていた。ドアを数度動かそうとしても派手な音が出るだけだったので、これはどうしようもないと考え仕方なしに僕は自分のコテージへと向かおうとした。
そこで僕は、あり得ないものを発見した。
日向くんのコテージの表札が変わっている。黒髪の見たことのないキャラクターのアイコン。
僕は驚いて日向くんのコテージだったはずの扉を凝視した。
「闖入者ですか」
いきなり声をかけられて僕は死ぬほど…ではないが、それなりに驚いた。まるでマヨイガのような場所に迷い込んだのかと、つまり雰囲気に飲まれていたんだろう。そんな都市伝説に出会うはずもないのに、莫迦なことを。
僕は声のした方へ振り向いた。
黒い髪は腰をゆうに超えていて 血のように 紅い 目が
彼を目に入れた途端、僕は周囲の空間がねじれていったように感じた。思い出すのは隔離された無機物的な牢獄と、船と、海と、揺れる箱庭と、彼。
紅い、赤い爪。
僕は 彼を 識っている
彼との映像が頭を過ると、僕の脳内にはフラッシュバックのように様々な風景が飛び込んできた。死体の山、裁判場、議論、日向くん、炎、貫かれた槍、
堕ちる人、人人人、死体の山、焼け野原
絶望の光景。
「う、うあああああああああああああああああああああああああ」
その時僕はデバッグルームで作業を行なっていました。監視はウサミに任せ、自分の研究に没頭していたのですが、それが間違いだと気付いたのはブザー音が室内で反響してからでした。
本来繋がるはずのないデバッグルームとアイランドモードのリンクが出来るという不具合が起こり、たまたまそこにいた狛枝凪斗がそれに「吸い込まれて」しまったようです。そういった致命的なエラーが発生した場合、通常ならバリケードが自動発生して一時的に塞いでしまう仕様になっていたのですが。どうやら今回はそのバリケードも間に合わず狛枝のみコチラに吸われてしまったようですね。…バリケードの発生タイミング改良の必要有り、と僕は脳内でメモを刻みました。アレはつくづく厄介な幸運持ちです。
こうしてここで彼を待っている訳にも行かず、僕はさっさと室内から…「日向創のコテージ」から出て行きました。
そこで、僕は再度自分の失敗に気付きました。せめて日向創のアバターを準備しておくべきだったのです。
狛枝凪斗は、僕の姿を見て、『カムクライズル』を見て、本来封じていたはずの記憶と「繋がる」機会を得てしまいました。
…マスターに「プログラミング」だけでなく、「カウンセラー」としての才能もコピーさせてもらう必要がありますね。次回会う時はインストールを進言しなければ。僕は脳内にそうメモを刻むと、急激に近づいてきた狛枝凪斗と間合いを取るため数歩足踏みしました。
狛枝は僕の姿を見て襲いかかってきました。おそらくは記憶混濁のショックでの暴走で、そのトリガーになった僕の排除を目論んだのでしょう。詳しい今の彼の状態(ステータス)は把握出来ませんが、一度昏睡させた方が良い事を僕は瞬時に判断し、それを行動に反映させました。
つまり、素手で殴ってきた狛枝の手をいなし、そのまま身体をねじって利き足で首を狙い、落としました。髪を掴まれるなどされると混戦状態になるかと思いましたが、彼はそこまで頭が回っていなかったのでスムーズに終わらせることが出来ました。その点はおそらく僕の幸運でしょう。念のため「幸運」もインストールしておいて良かった。
予測不可の事態が起こり、僕はーアルターカムクラは初めて自分のマスター、カムクライズルもとい日向創の電子手帳に連絡を入れる事になったのでした。
「それで、狛枝の今の状況はどんな感じなんだ?」
『新規インストールした「カウンセリング」を行った結果、狛枝の精神は本来の絶望時代のある程度視点獲得、これは記憶というよりは昔見たことのあるものを走馬灯のように獲得したものに近いようです。それとメインの人格は「一回目」の死亡したアバターとなっているようです』
「…狛枝の記憶はどこまであるんだ?」
『死亡したその後、生き残ったメンバーの脱出までの「一回目」の記録、及び「二回目」でのアバター達の交流時の新アバターの記憶もあるようです。ただ混在していなかった「二回目」の人格は殆ど表に出ることがないようですが』
「人格は統合されていないか…」
『完全に分離しているとも言いがたい状況のようです。ただ、本来の絶望していた元の狛枝自身の人格は表に出ることなく、奥深くに留まったままかと』
「…ん、わかった」
アルターカムとの会話を区切り、俺は画面にかじりつきだった姿勢を伸ばして一息ついた。
アルターカムから突然の連絡が電子手帳に入った時は火急の用としか言われなかった為慌てて監視の目をくぐり真夜中に新世界プログラムの筐体へと訪れた。そこでアルターカムから狛枝の暴走の報告を受けたのだった。
あいつの幸運には常々溜息が出てしまう。なんて厄介なことを引き起こしてくれるのやら。
アルターカムの報告の後早急に俺は自分の「カウンセラー」の才能を変換してアルターカムの機能に追加した。アルターカム自身の自己進化を進めたいから出来たら彼のための容量を残したいと才能を絞った結果悪い面が出てしまった。そうぼやくと脳内から創から「単に変換面倒くさいってやってなかったからだろ」とツッコミが来たが無視する。
そう、今このコントロールパネルを操作してアルターカムと会話しているのは僕―カムクライズルだ。
新世界プログラムでうっかり本音を出してしまった一件以降、創はいつも僕…俺に素の状態で話せとせっついたため、気がついたら表に出ている時でもこの口調になってしまったし、姿勢や態度も創に近いものになってしまった。それでも俺と創はちょこちょこ違うところがあるみたいで、創にしょっちゅう「真面目にやれ」とか「気を抜きすぎだろ、俺のことばっかり気をかけるんじゃなくて自分のことにも注力しろよ」とか怒られてしまう。創がお母さんみたいになってきたなぁと思ってると「誰がオカンだ」って怒られるし、理不尽だ。
うーん、このままで行くと元のキャラを忘れてしまうそうなくらいに口調とかゆるゆるになりそうだなとどうでもいいことを考えていると、アルターカムから返答をせっつかれてしまった。
「現時点で狛枝はどうなってる?」
『半強制的に眠らせています』
「…ボディブローはほどほどにな。あいつ耐性もついてそうだし」
狛枝も様々な不運に巻き込まれてきた身だ、理不尽な暴力を受けたことも一度や二度ではないだろう。アルターカムもこちらの報告を見られないよう別室から報告するくらいはしているだろうが、用心に越したことはない。
『ご心配なく、ウサミに見張らせています。アレが不用意な情報を漏らさないようコチラの要点はそもそもアレに伝えていませんし』
「…抜かりないな」
『アレのうっかり程ロクでないものもありませんから』
酷い言われようだが、どうやら彼は既に彼女から煮え湯を飲まされているようだ。何をしでかしたんだウサミ。
『もとい、いかがしますか』
「うーん、今更記憶除去とか出来ないだろうし、隔離して説得…というより説明とカウンセリングかな。「二回目」の本プログラムの方にはウサミから狛枝を別ブログラム…課外授業とでも名目つけて別室で勉強してるという説明をさせとけ。今の混乱した状況であいつは戻せない」
『それに関しては既に本プログラムの方には説明終了しています』
「ありがとな。んじゃああいつに懇切丁寧に説明してやらないとな」
(…なんだかお前が言うとお礼参りみたいな不穏な感じがするんだけど、イズルほとほどにな?)
「言われるまでもありませんよ…アレのせいで創とのプログラム内での身体の交流が出来なくなったお礼参りとかそんなこと考えてませんよ」
(イズルー本音だだ漏れてるぞー)
狛枝の件が落ち着くまで新世界プログラム内での俺達のバカンスも必然的にお預けになる。カムクライズルのアバターをアルターカムが利用しているし、狛枝が居ない間不自然に思われないよう被験者のアバターにプログラム内の日向アバターが気を使わないといけないからだ。それが腹に据えかねているんだろう。
ぼやいたカムクライズルの赤く染まっていた瞳が鳶色に変わっていく。日向創とスイッチングした結果だ。
「俺とお前の…その…え、えっちいことはしばらくこっちで出来なくなったってだけだろ。我慢しろイズル。…他のアレなら、出来るだろうし…ゴニョ。
そうじゃなくて、アルターカムクラ、大変だと思うけどしばらく狛枝の事よろしく頼むな。こっちの皆にもこの件を伝えておくけど、あいつに説明するのが大変なら俺もそっちに潜るから遠慮無く言ってくれ」
『現時点で問題ありませんオリジナル。メインとしてマスターの指示通り現状説明と彼の自己討論のサポートを行います。お気遣いありがとうございます』
「うん、無理はするなよアルターカム」
さて、どうなることやら。
ただ、普通に一日のノルマとしての採取を終わってレストランへと向かう途中、僕はうっかり濡れたプールサイドで足を滑らせホテル中央のプールへと飛び込んでしまった。僕の近くにいた日向くんの驚いた声が聴こえたような気がしたけど、僕もそれに気をかけているような状態じゃない。慌てて水を吸って重くなった服に囚われながら浮上した。
まあ、これくらいの不運はいつものことかと思わぬ運動に息をついてプールサイドに身を寄せた時、はじめて僕は違和感を覚えた。
さっき僕に声をかけていた筈の日向くんが居ない。それどころか、近くを歩いていた筈の皆も、誰ひとり人の気配を感じることが出来なくなっていた。
どういうことだろうと疑問に思いながら僕はプールから上がり、コートの裾を絞った。ぐっしょり水を含んで使えなくなったコートを脱いで片手に抱え、僕はとりあえず見て回るかとレストランへと向かう。しかし、ロビーへ行く扉ももレストランへ行く扉も閉ざされていて、鍵が掛かっていた。ドアを数度動かそうとしても派手な音が出るだけだったので、これはどうしようもないと考え仕方なしに僕は自分のコテージへと向かおうとした。
そこで僕は、あり得ないものを発見した。
日向くんのコテージの表札が変わっている。黒髪の見たことのないキャラクターのアイコン。
僕は驚いて日向くんのコテージだったはずの扉を凝視した。
「闖入者ですか」
いきなり声をかけられて僕は死ぬほど…ではないが、それなりに驚いた。まるでマヨイガのような場所に迷い込んだのかと、つまり雰囲気に飲まれていたんだろう。そんな都市伝説に出会うはずもないのに、莫迦なことを。
僕は声のした方へ振り向いた。
黒い髪は腰をゆうに超えていて 血のように 紅い 目が
彼を目に入れた途端、僕は周囲の空間がねじれていったように感じた。思い出すのは隔離された無機物的な牢獄と、船と、海と、揺れる箱庭と、彼。
紅い、赤い爪。
僕は 彼を 識っている
彼との映像が頭を過ると、僕の脳内にはフラッシュバックのように様々な風景が飛び込んできた。死体の山、裁判場、議論、日向くん、炎、貫かれた槍、
堕ちる人、人人人、死体の山、焼け野原
絶望の光景。
「う、うあああああああああああああああああああああああああ」
その時僕はデバッグルームで作業を行なっていました。監視はウサミに任せ、自分の研究に没頭していたのですが、それが間違いだと気付いたのはブザー音が室内で反響してからでした。
本来繋がるはずのないデバッグルームとアイランドモードのリンクが出来るという不具合が起こり、たまたまそこにいた狛枝凪斗がそれに「吸い込まれて」しまったようです。そういった致命的なエラーが発生した場合、通常ならバリケードが自動発生して一時的に塞いでしまう仕様になっていたのですが。どうやら今回はそのバリケードも間に合わず狛枝のみコチラに吸われてしまったようですね。…バリケードの発生タイミング改良の必要有り、と僕は脳内でメモを刻みました。アレはつくづく厄介な幸運持ちです。
こうしてここで彼を待っている訳にも行かず、僕はさっさと室内から…「日向創のコテージ」から出て行きました。
そこで、僕は再度自分の失敗に気付きました。せめて日向創のアバターを準備しておくべきだったのです。
狛枝凪斗は、僕の姿を見て、『カムクライズル』を見て、本来封じていたはずの記憶と「繋がる」機会を得てしまいました。
…マスターに「プログラミング」だけでなく、「カウンセラー」としての才能もコピーさせてもらう必要がありますね。次回会う時はインストールを進言しなければ。僕は脳内にそうメモを刻むと、急激に近づいてきた狛枝凪斗と間合いを取るため数歩足踏みしました。
狛枝は僕の姿を見て襲いかかってきました。おそらくは記憶混濁のショックでの暴走で、そのトリガーになった僕の排除を目論んだのでしょう。詳しい今の彼の状態(ステータス)は把握出来ませんが、一度昏睡させた方が良い事を僕は瞬時に判断し、それを行動に反映させました。
つまり、素手で殴ってきた狛枝の手をいなし、そのまま身体をねじって利き足で首を狙い、落としました。髪を掴まれるなどされると混戦状態になるかと思いましたが、彼はそこまで頭が回っていなかったのでスムーズに終わらせることが出来ました。その点はおそらく僕の幸運でしょう。念のため「幸運」もインストールしておいて良かった。
予測不可の事態が起こり、僕はーアルターカムクラは初めて自分のマスター、カムクライズルもとい日向創の電子手帳に連絡を入れる事になったのでした。
「それで、狛枝の今の状況はどんな感じなんだ?」
『新規インストールした「カウンセリング」を行った結果、狛枝の精神は本来の絶望時代のある程度視点獲得、これは記憶というよりは昔見たことのあるものを走馬灯のように獲得したものに近いようです。それとメインの人格は「一回目」の死亡したアバターとなっているようです』
「…狛枝の記憶はどこまであるんだ?」
『死亡したその後、生き残ったメンバーの脱出までの「一回目」の記録、及び「二回目」でのアバター達の交流時の新アバターの記憶もあるようです。ただ混在していなかった「二回目」の人格は殆ど表に出ることがないようですが』
「人格は統合されていないか…」
『完全に分離しているとも言いがたい状況のようです。ただ、本来の絶望していた元の狛枝自身の人格は表に出ることなく、奥深くに留まったままかと』
「…ん、わかった」
アルターカムとの会話を区切り、俺は画面にかじりつきだった姿勢を伸ばして一息ついた。
アルターカムから突然の連絡が電子手帳に入った時は火急の用としか言われなかった為慌てて監視の目をくぐり真夜中に新世界プログラムの筐体へと訪れた。そこでアルターカムから狛枝の暴走の報告を受けたのだった。
あいつの幸運には常々溜息が出てしまう。なんて厄介なことを引き起こしてくれるのやら。
アルターカムの報告の後早急に俺は自分の「カウンセラー」の才能を変換してアルターカムの機能に追加した。アルターカム自身の自己進化を進めたいから出来たら彼のための容量を残したいと才能を絞った結果悪い面が出てしまった。そうぼやくと脳内から創から「単に変換面倒くさいってやってなかったからだろ」とツッコミが来たが無視する。
そう、今このコントロールパネルを操作してアルターカムと会話しているのは僕―カムクライズルだ。
新世界プログラムでうっかり本音を出してしまった一件以降、創はいつも僕…俺に素の状態で話せとせっついたため、気がついたら表に出ている時でもこの口調になってしまったし、姿勢や態度も創に近いものになってしまった。それでも俺と創はちょこちょこ違うところがあるみたいで、創にしょっちゅう「真面目にやれ」とか「気を抜きすぎだろ、俺のことばっかり気をかけるんじゃなくて自分のことにも注力しろよ」とか怒られてしまう。創がお母さんみたいになってきたなぁと思ってると「誰がオカンだ」って怒られるし、理不尽だ。
うーん、このままで行くと元のキャラを忘れてしまうそうなくらいに口調とかゆるゆるになりそうだなとどうでもいいことを考えていると、アルターカムから返答をせっつかれてしまった。
「現時点で狛枝はどうなってる?」
『半強制的に眠らせています』
「…ボディブローはほどほどにな。あいつ耐性もついてそうだし」
狛枝も様々な不運に巻き込まれてきた身だ、理不尽な暴力を受けたことも一度や二度ではないだろう。アルターカムもこちらの報告を見られないよう別室から報告するくらいはしているだろうが、用心に越したことはない。
『ご心配なく、ウサミに見張らせています。アレが不用意な情報を漏らさないようコチラの要点はそもそもアレに伝えていませんし』
「…抜かりないな」
『アレのうっかり程ロクでないものもありませんから』
酷い言われようだが、どうやら彼は既に彼女から煮え湯を飲まされているようだ。何をしでかしたんだウサミ。
『もとい、いかがしますか』
「うーん、今更記憶除去とか出来ないだろうし、隔離して説得…というより説明とカウンセリングかな。「二回目」の本プログラムの方にはウサミから狛枝を別ブログラム…課外授業とでも名目つけて別室で勉強してるという説明をさせとけ。今の混乱した状況であいつは戻せない」
『それに関しては既に本プログラムの方には説明終了しています』
「ありがとな。んじゃああいつに懇切丁寧に説明してやらないとな」
(…なんだかお前が言うとお礼参りみたいな不穏な感じがするんだけど、イズルほとほどにな?)
「言われるまでもありませんよ…アレのせいで創とのプログラム内での身体の交流が出来なくなったお礼参りとかそんなこと考えてませんよ」
(イズルー本音だだ漏れてるぞー)
狛枝の件が落ち着くまで新世界プログラム内での俺達のバカンスも必然的にお預けになる。カムクライズルのアバターをアルターカムが利用しているし、狛枝が居ない間不自然に思われないよう被験者のアバターにプログラム内の日向アバターが気を使わないといけないからだ。それが腹に据えかねているんだろう。
ぼやいたカムクライズルの赤く染まっていた瞳が鳶色に変わっていく。日向創とスイッチングした結果だ。
「俺とお前の…その…え、えっちいことはしばらくこっちで出来なくなったってだけだろ。我慢しろイズル。…他のアレなら、出来るだろうし…ゴニョ。
そうじゃなくて、アルターカムクラ、大変だと思うけどしばらく狛枝の事よろしく頼むな。こっちの皆にもこの件を伝えておくけど、あいつに説明するのが大変なら俺もそっちに潜るから遠慮無く言ってくれ」
『現時点で問題ありませんオリジナル。メインとしてマスターの指示通り現状説明と彼の自己討論のサポートを行います。お気遣いありがとうございます』
「うん、無理はするなよアルターカム」
さて、どうなることやら。
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