O~必要不可欠要素~
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事件後とその更に数年後…を書けたらいいな
・サンドリヨン事件直後
「はじめまして、僕はアルミン・アルレルト。エルヴィン社長の提案する新しい教育モデルのテストケースの主任とテスターを受け持ってる。よろしくね」
「ジャン・キルシュタインだ。よろしく頼むぜ、”先生”」
昔居たはきだめからすくい上げられ、新たな場所で生きていける様になった俺にエルヴィン社長は色々な選択肢を教えてくれた。
ひとつは働くこと。しかし暗殺業や男娼まがいしかしてこなかった俺にそれらを活かした仕事をさせることをまず誰も許さなかった。
リヴァイさんはまあ予測していたけど、エルヴィン社長やハンジ所長、俺をボコったエレンまで顔をしかめた程で、皆それなりに汚いところも見てきたからこそ”ここ”ではそれは必要ないと口をそろえて言うのだ。
「思うに、今君に必要なのは地下での常識ではなく地上での常識を再度確認することだろうと考えているんだ。技術を持っている事を否定したいわけじゃない。ただ、今まで”選択肢”を与えられず出来ることが少なかったからこそ、新たなものを知ってほしい。もしかしたら新しいもので君に必要なものもあるかもしれないし、逆にどれも受け付けなくて今までの技術を磨く道に進むかもしれない。それでもいいんだ。ただ、君が今したいことは何なのか、それを考える時間を持つべきじゃないかなと思う」
「仕事をするにしたって、今までと条件が違ってくるのは当たり前だよ。そしてその仕事をするにしても勉強はどうしても必要になる。それなら勉強しやすい環境を選択するのが賢いと思うけどね」
ハンジさんもエルヴィンさんの言葉を支援するように言った。
「リヴァイにしたって、だいたい地上に上がったばっかりのリヴァイの常識のなさったらなかったんだから!君より酷かったよ。この歳で倫理を説かなきゃならないのってまずそこから再教育だよ。文字の読み書きだって、新聞の見出しも読めないくらいだったし」
チラリとリヴァイさんの方を見ると、憤怒の顔でハンジさんを見ていた。しかし何も言わないのは自分の過去の恥を晒すことより俺の説得の方が大事だと自重しているからだろう。
「俺も新聞の字で読めないものもありますけど…」
「だいたいは読める?」
「8割は読めます、大筋の意味は把握できるので」
「じゃあ充分だね!地上の人間でも全部読みきれるわけじゃないから」
もうカリキュラムを考えているのだろうか、ブツブツとハンジさんが呟いている。エルヴィンさんはハンジさんに今回は再教育担当しなくていいよ、アルミンにやらせてみたいんだと話しかけていた。
「ああそれと、一番大切なことを言い忘れていた。今働いたとしても再教育後じゃないと、スキル的に君に仕事を割り振れないんだ。つまり君をウチで採用する前条件として勉強はどちらにしろ必要なものだと考えてくれていい。まあどうしても付いて行けなかったりしたらまた相談してくれ」
エルヴィンさんの言葉にそれまで黙っていたリヴァイさんが口を開いた。
「そんなん、俺のところに嫁にくれば即解決だ。そもそもわざわざ働く必要もないからな」
「それは嫌です!!!」
間髪入れず俺が叫ぶと、心なしかリヴァイさんはしょんぼりした。お荷物なんて死んでも御免だ。
そういうわけで新たな雇用関係で、先んじて地上の一般常識と学習レベルを習得するために3ヶ月程アルミン先生に集中講義してもらうことになった。
聞けばアルミンは多分俺と同じ年で(なんせ俺も正確な歳を数えきれているか自信がない)エレンと同じ時に同じようにエルヴィンさんに地上へ連れて来られたらしい。
リヴァイさんがエルヴィンさんの下につく条件としてほか一人を含む三人を一緒に連れてくる事にしたとか。
エレンやミカサ…特にミカサは腕っ節が強いしエレンはリヴァイさんに忠実でミカサのコントロール係もしてるから、リヴァイさんの”地下ルール”で秘密裏にトラブルを処理するのにちょうどよかったんだよね。とニコニコしながら言っているが、なかなかえげつない内容である。
狙撃関係だったら俺もそこそこやれると思うんだがな…と言うと、必要になったらきっと声がかかると思うよ、元暗殺者だったら狙撃ポイントも想定しやすいでしょとアドバイスをくれて嬉しくなった。なるほど、守る位置に立って考えることも出来るのだ。
「腕を落とさない様に練習したいな」
「エルヴィンさんに訊いてみるね。多分すぐ許可をくれると思うよ」
アルミンは始め自分がリヴァイ達と供に地上に行けたのはエレンやミカサのコネクションがあるからだと自身をみそっかすに思っていたそうだ。
「でもね、エルヴィンさんに最初に顔合わせした時、リヴァイさんが僕のこと”誰よりも頭が良くて一番お前の役に立つだろう”って言ってくれて驚いたんだ。”お前の仕込み次第ではお前を超えるほどの策略家になる”って。”コイツをどう伸ばすかはお前にかかっているが、コイツが使い物にならなければ俺を切っても構わん”とまで言われて逆に凄いプレッシャーだったけどね。
でも僕が信じられなくて頭をグラグラさせてると、エレン達が僕に言ってくれたんだ。”リヴァイさんの言う通りだ。アルミンは危機が迫ってヤバイ時ほど正しい選択が出来る、アルミンに俺達は何度も助けられたんだ”って。それを聞いてエルヴィンさんは僕に興味を持ったみたいで、色々教育の機会をくれたんだ。今じゃ有難いことに大学院博士課程まで取らせてもらって、働きながら学習していく新しい人材育成プログラムのメインチーフまでやらせてもらってる。同時に僕がテスターとして学習したい科目も履修してるけどね。
今のプログラムが上手く回れば、才能があるのに上手く活かせない原石ほどこのスミス財閥に集まるという夢の様なシステムが確立されるんだ」
「原石発見はリヴァイさんが、それを活かして会社を成長させるのをエルヴィンさんがすれば…まさに”最強の兄弟”ってわけか。上手くいったら、社会システムも変わりかねないな」
「うん…。ああ、知ってたはずなんだけど…リヴァイさんは凄いなあ」
「あ?どうした先生?」
「ううん、なんでもない」
そうして集中講座が始まったのだが、結果的に3ヶ月後のカリキュラムが当初想定していたものより数段高度になり、アルミンがジャンは勉強出来るんだからもっと上を目指すべきだよ!と常に無い強い推しでエルヴィンの許可をもぎ取って更に数年勉強した結果、大学修了課程まで取ってしまうのは誰もこの時点では予想していなかった。
・日々の生活
結果として主に学生として生活していた為、ジャンは空いた時間をリヴァイの部屋のハウスクリーニングや洗濯・料理等の家事に費やしていた。
仕事を勤めたり学業に努めるのは認めるが、離れて生活するのは絶対に許さないというリヴァイからの強すぎる”お願い”の結果である。
食費生活費は全てリヴァイが持つと言って聞かなかった為少しでも労働して返そうとジャンが家事を申し出たのだが、リヴァイにとっては新妻の主夫の仕事と変わりなかった為むしろ喜んだというのは余談だ。
「あーもう、また物が減ってる!リヴァイさん勝手に掃除するのは趣味なんだろうけど、掃除しにくいからって勝手にインテリアを減らすのやめて欲しいんだけどな…。ただでさえモデルルームより簡素な居間なのに、本当に人が住んでんのかわからないレベルになってきてるっつの」
そうグチグチ零しながら、一方で「アレは気に入らなかったか…まあ貰い物だしな」とリヴァイのセンスを確認するためにインテリアを広げていたジャンであった。そう二人でゴロゴロする時間も長くなく、すれ違うことを利用して家にある不要なものをリヴァイに選別してもらう為の手段にしている辺り、潔癖症の夫の性質を把握しているやり手の主夫のようになっていることにジャンは無自覚である。
ジャンが自分で選んだインテリアは元の場所に戻すのだが、そうすると次には捨ててこない辺りリヴァイが優しい人だということをジャンも知っている。ジャンも一度捨てられると考え直してやっぱり無しだなと再度捨てることもある。今のところ二人の共同生活は良好だ。
「今日は何時くらいかな。そもそもこっちで食うかな」
そう言いつつも毎日二人分の夕食を準備する。その日の献立は昼にメールで送っている。日付が変わるほど遅くなる時や緊急の用事が入った時はメールで返ってくるのだが、何もない時は大体そのまま帰宅してくるので準備している。
今日は煮詰めたものを食べたい気分だったのでビーフストロガノフだ。
ジャンの料理の腕はそう長いものでもないし熱心に努力しているわけでもないのでそこそこだ。しかし昔に比べたら自分で食事の準備をすれば変なものを盛られる危険もないし、何より自分の食べたいものを自分で選べるし、味付けも調整できる。外食も美味しいが、続くと舌がしびれるような気がするジャンは昼は外食夜は自炊で調整していた。最近は昼もベントーにしようかと考えている。
世の中の料理レシピはだいたい二人分からの分量が多いので、多めに作っている。そしてリヴァイが食べたそうにしているので一緒に食べているというのはジャンの言である。
もちろんリヴァイにとっては愛する人からの手料理だが、ジャンは一番最初に「料理は出来ないしアンタのために勉強する暇もないから期待するな」と宣言していた。しかしそれでもリヴァイの分までちゃんと作っているのでリヴァイは言葉と裏腹の行動に無表情の下でデレデレしているのは言うまでもない。
食事の時にジャンが何気ない顔をしながらリヴァイの食べっぷりを観察して好物を多めに出そうとしている事にもリヴァイは気付いていたし、最初に気付いた時はあまりの可愛さと健気さに一人ヒートアップしていた。もちろん勿体ないので指摘はまだしていない。
そうこうしているうちに、玄関前でゴソゴソ物音がしだしたのでジャンは自覚のないままウキウキとした足取りで玄関に出迎えに行った。
「おかえりなさい」
「ん、ただいま」
なんだかんだ言いながら素直に迎えに来てくれるジャンに内心で新妻ヒャッホー!結婚万歳!!と思っているのを鉄面皮に隠すリヴァイである。
リヴァイもジャンも長く家族という存在から離れて暮らしていたためはじめはくすぐったく感じていた挨拶だが、時期に胸に暖かく落ちる響きへと体が慣れていった。
優しい夕飯の匂いが漂って、リヴァイは「もう食べられるのか」とコートと上着を脱ぎながらジャンに訊ねた。
「大丈夫ですけど、お風呂どうしますか?そっちも用意出来てますよ」
「じゃあ着替えもあるから先入るか」
「そう思って脱衣所にスウェット置いてます。俺が入ったついでなんで気に入らなかったら自分で持ってってください」
「いや、ありがとう」
素直じゃない予防線の様に言葉を足すものの、それも含めて気の利く嫁が可愛くて(以下略
・日々の生活、夜編
風呂に入り、腹もくちてソファでゆったりとするジャンの膝にリヴァイは頭を乗せた。そのままジャンは猫を撫でるようにリヴァイの髪を撫でつける。
「どうしましたか。今日はもう晩酌なしで寝ます?」
「んんん、」
なんとも表現しがたい唸り声を挙げたまま、リヴァイはジャンのスウェットの裾に頭を突っ込み出した。すかさずジャンが頭を押さえる。
「おいオッサン、ふざけん、ぶっひゃっひゃっ」
押さえこまれて動けなくなったリヴァイが見境なく腹や脇を舐め出したためくすぐったさにジャンは笑い声をもらした。
「やめ、ちょっ、ゴラやめんかい!」
ついに下半身のスウェットにも手を出そうとしだしたのでジャンがぺっとリヴァイを剥がした。
「ヤらせろ」
「ストレートだなおい、まあ男同士だからいいんですけど、いちいち雰囲気出しとか。で・も・明日も平日です、アンタも仕事、俺も学校と仕事。アンダスタン?」
「今日は突っ込みたい気分なんだよ」
「昨日もヌくの手伝ったのに、性欲落ちねえなオッサン」
「挿れてねえし、あいにく相手が魅力的でな。こう、滾るもんがあるんだよ」
「あーはいはい、アリガトウゴザイマスー」
ちなみに昨日は玉攻めと亀頭攻めと乳首攻めの三点でジャンはリヴァイの性欲を解消させていた。ジャン自身は元々頻度としてリヴァイほど性欲旺盛ではなく、イッてるパートナーを見るだけで満足したのでご奉仕オンリーである。
「なあ、ジャン…」
「んー…ご奉仕じゃダメ?」
「挿れたい」
ジャン自身としては体に負担がかかる挿入行為は次の日に余裕がある時がいいし、自分自身の性欲も挿れられてガクガク揺さぶられたいほど昂っていないので、出来れば回避したい。折り合いをどこにするかしばし考える。
ちらりと見ると、ダメか?と見つめるリヴァイにほだされそうになる自分を奮い立たせ、ジャンはちろりと舌を出しながら口を開いた。
指を二本、絡ませるように口に含ませる。少し明けた口内を見せながら、ジャンは口と指で音を出し始めた。唇が赤く熟れてきた頃、つと指を外す。唾液でできた糸が引いて、切れた。
「ココじゃダメですか?俺、口ン中も敏感で、イマラチオされると勃起しちまうんですよ」
「採用」
「んっ」
見せつけたジャンはリヴァイにすかさず口を吸われて吐息を途切らせる。
少しずつリヴァイの扱いを覚えてきたジャンであった。
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